大河ドラマ「麒麟がくる」より
 - (C)NHK

写真拡大

 7日に全44回の放送を終えたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の番組世帯平均視聴率が発表された。総合テレビでの初回視聴率は19.1%、最終回は18.4%、期間平均視聴率は14.4%となった。(ビデオリサーチ社調べ)

 近年の大河ドラマの平均視聴率は、2019年の「いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)」が8.2%、2018年の「西郷(せご)どん」が12.7%、2017年の「おんな城主 直虎」が12.8%。「麒麟がくる」はコロナ禍による放送中断など苦難が続いたが、その中でも好成績を残すことになった。

 制作統括の落合将は「放送開始前は、2020年という記念すべき年に送る大河ドラマ、という触れ込みでしたが、結果的に2020年は大変な年になってしまいました。そんな年に放送する大河ドラマとして、本当にドラマの中でも、現実の世界でも、麒麟が来てほしい、そのために我々ができることを精一杯やろう、と脚本の池端俊策さんは物語を書き、長谷川博己さんをはじめとするキャストのみなさんはお芝居を、スタッフはそれを映像に仕立てようと、それぞれ自分にできる精一杯のことを全力を尽くしてやりきり、なんとか最終回まで走り抜けることができました」と感無量のコメント。「真の麒麟は、光秀や信長の心の中に、そして私たちと周りにいる身近な人たちの心の中にいるものなのだ、と番組を終えて強く思います」と続けている。

 2021年の大河ドラマは、日本資本主義の父・渋沢栄一を題材にした「青天を衝け」(主演・吉沢亮)。2月14日より放送スタートとなる。(編集部・市川遥)