“誰もが心から羨む大悟役”の田中圭(映画『哀愁しんでれら』より)
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 2月5日に公開が控えている土屋太鳳と田中圭が共演する新作映画『哀愁しんでれら』。メガホンを取った渡部亮平監督がメール取材に応じ、起用理由、そして俳優・田中圭の魅力について語った。

 渡部監督がオリジナル脚本を書き下ろした本作は、平凡な毎日を送っていたが不幸のどん底にたたき落とされてしまった小春(土屋)が、離婚歴がある裕福な開業医・大悟(田中)と出会う物語。大悟の娘・ヒカリ(COCO)と打ち解け、大悟からプロポーズされて結婚を決意し、一気に幸せの頂点に小春は立つのだが……。

 「こんな人が夫だったらいいのに。パパだったらいいのに」と誰もが心から羨む大悟役には「田中圭さんがぴったりだと思った」という渡部監督。「田中さんから放たれる陽のオーラが、秘められた陰の部分を魅力的にさせ、大悟の背景については深く描いていないのに、小さな描写でも大きな想像を観客に与えてくれる役者」と起用理由を説明する。

 田中は「脚本を信じてくれて、脚本のパワーを正確に映像にしようと努めてくれた」そう。「役について事前に準備して深く考えて演じるタイプではなく、その瞬間の優れた感覚で正解から絶対に外さない。わざわざ言わずとも、監督の求めていることを理解してくれて演じてみせてくれた」と絶賛し、「田中さんの魅力は、飾りっ気のなさ。より良く見せたいという下心がなく、ありのままの姿を見せられるのが強みであり魅力」と続けた。

 大悟の娘・ヒカリ役を務めたCOCOは今作が演技初挑戦となった。そんなCOCOが芝居をしやすいように田中は積極的にコミュニケーションを取り、撮影現場では常に明るくムードメーカーの役割を担った。

 渡部監督は「踊りが苦手な田中さんと得意な土屋さんのダンスシーンは劇場の大きなスクリーンでぜひ観てほしい。かぎりある撮影時間の中で、奇跡的に幻想的な雲が広がり、美しいダンスシーンを撮ることに成功した」と自信をのぞかせる。いま日本で最も多忙な俳優の一人である田中のダンスシーンはもちろん、全身から放たれる陽のオーラ、真摯に脚本と向き合った演技、飾りっ気のなさなど田中圭の魅力が『哀愁しんでれら』にはたっぷりと詰まっている。 (編集部・海江田宗)