(株)新演(TDB企業コード:981741609、資本金3400万円、東京都中央区八丁堀4-12-20、代表渡辺朗子氏)は、12月23日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は角田伸一弁護士(東京都中央区銀座6-14-5、角田法律事務所、電話03-3547-3701)。債権届け出期間は1月27日まで。

 当社は、1950年(昭和25年)創業、61年(昭和36年)1月に(有)新演奏家協会に法人改組(2016年6月に現商号に変更)。日本におけるクラシック音楽事務所の草分け的存在として、所属するクラシック音楽家のマネジメント、コンサートプロデュース、外部からのコンサートプロデュース業務の受託を手がけていた。ピアノ、バイオリン、ハープ、チェロなどの弦楽器や管楽器奏者、声楽家など70名内外が所属し、音楽家の依頼を受け、公演の会場手配、著作権申請、プログラム作成、チケット・チラシ・ポスターの作成、チケットのプレイガイドへの委託などマネジメントサービスを手がけ、2013年12月期には年収入高約5300万円を計上していた。

 しかし、近年は収入が伸び悩み、2019年12月期の年収入高は約1500万円に減少していた。こうしたなか、2020年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、公演の延期や中止を余儀なくされる事態となるなか、先行きの見通しが立たなくなったことから、当社が行っていた事業をすべて別会社に譲渡し、今回の措置となった。

 負債は現在調査中。