契約内容に意外なこだわり? 風がわりな契約条項を結ぶ選手たち7選

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 12月に突入し、明治安田生命Jリーグは大詰めを迎えている。一方でこの時期は、契約満了や契約延長、また移籍のニュースが相次ぎ、サッカーファンはピッチ外でも一喜一憂する日々を過ごしているのではないだろうか。

 プロ選手である以上、どこかのクラブと契約を結ぶことは最良の喜びだろう。しかし契約を交わせばそれでいいというものではなく、選手によっては契約内容に意外なこだわりを見せることもある。そこで今回は、イギリス紙『ザ・サン』や『ミラー』がまとめた、サッカー界の風がわりな契約条項について紹介しよう。

■ロベルト・レヴァンドフスキ 『アウトドア禁止』

現在、バイエルンのエースとして活躍するレヴァンドフスキは、ドルトムントから退団する際にレアル・マドリード行きの噂もあった。だがレアルは、契約することになれば、バイクやモーターボートに乗ることだけでなく、スキー、パラグライダー、登山をすることも禁止すると選手に通達したという。他にも様々な理由があったはずだが、レヴァンドフスキがスペイン行きを拒んだ理由の一つがこの“アウトドア禁止条項”だったとされる。

■アレックス・オックスレイド・チェンバレン 『20分で1万ポンド』

移籍に際して“出場ボーナス”が設定されるケースは珍しくないが、イングランド代表MFオックスレイド・チェンバレンの場合はかなりレアな契約条項だった。サウサンプトンからアーセナルへ移籍した同選手の契約には、「20分以上試合に出るたびに、サウサンプトンに1万ポンド(約140万円)が支払われる」という条項が含まれていたという。アーセナルに在籍した6シーズンで一体どれくらいの金額が発生したのか気になるところだ。

本田圭佑 『装甲車を手配』

今年1月にブラジルのボタフォゴと契約を結んだ本田は「防弾ガラス付きの装甲車をクラブに要求していた」とブラジルメディアに報じられ、日本でも大きな話題を呼んだ。ボタフォゴが本拠地を置くリオデジャネイロは世界で最も危険な都市の一つとされ、裕福層が装甲車(VIPカー)に乗って移動するのは珍しいことではないという。

■マリオ・バロテッリ 『優等生になれ』

7日にセリエB(2部)のモンツァ加入が発表されたバロテッリ。“悪童”として知られる同選手は、リヴァプール時代に型破りな契約条項が存在したと明かしている。それは「契約期間の各シーズンに、暴力行為や相手選手などへの唾吐き、侮辱的発言やジェスチャーなどで3回かそれ以上の退場処分を受けなければ、シーズン終了時にボーナス100万ポンド(約1億3900万円)が支払われる」というもの。バロテッリはルールを守ったものの、在籍1年でわずか4ゴールと結果も出なかった。

■デニス・ベルカンプ 『飛行機は乗らない』

オランダサッカーのレジェンドと言えば、「空飛ぶオランダ人」と呼ばれたヨハン・クライフが有名だが、ベルカンプの場合は「空を飛べないオランダ人」だった。アーセナルで長く活躍し、繊細過ぎるテクニックで多くのサッカーファンに愛されたものの、大の飛行機嫌いだったからだ。そのため、「飛行機ではなく陸路での移動が可能」という契約条項が存在したという。

■ロナウジーニョ 『週2はクラブへ』

現役時代にバロンドールを受賞したこともある元ブラジル代表FWロナウジーニョには、“ナイトクラブ条項”が存在した。キャリア晩年に母国のフラメンゴと契約を結んだ際、「週に2回は夜間の外出が可能」という条項が含まれていたという。彼のパーティー好きはバルセロナ時代から有名で、当時まだ20代前半だったリオネル・メッシに悪影響を及ぼさないためにクラブを放出されてもいる。

■ジュゼッペ・レイナ 『契約1年ごとに家を建てろ』

現役時代にドルトムントやヘルタで活躍したドイツ人ストライカーは、ビーレフェルトへの加入にあたって驚きのリクエストをした。それは「契約期間中、毎年自分のために新しい家を建てること」。驚くべきことにクラブはその要求を受け入れたが、レイナは痛恨のミスを犯していた。どんなサイズの家が欲しいかを契約書に明記しなかったのだ。結局、レイナは在籍した3年間で、クラブから「レゴの家」を3つプレゼントされたという。

(記事/Footmedia)