どこか分かる? Googleで「Japan」と画像検索すると、最初に出てくる場所がここ
コロナ禍にあって、多くの人々が不自由な思いを余儀なくさせられている。その最たるものが、海外旅行ではないだろうか。
国内旅行はGoToキャンペーンによって、ずいぶん活気を取り戻しているが、国をまたぐ観光旅行は、インバウンドもアウトバウンドもピタリと止まったままだ。
「日本に観光に行きたい」と思っている外国人は相当多いらしいが、彼らが日本と聞いてイメージするのは、次のような光景らしい。
Googleで「Japan」と画像検索すると最も多く出てくる画像の場所に来た。 pic.twitter.com/S7VTINwjM5
— いーにーさんさん@ENL (@e233chuoline) November 14, 2020
手前に五重塔、背景には富士山......。確かに、これぞ「ジャパン!」といった風景だ。画像には「Googleで『Japan』と画像検索すると最も多く出てくる画像の場所に来た」という、投稿者のコメントが添えられている。
実際、Googleの画像検索で「Japan」を調べると、トップに表示されたのはこの場所だった(2020年11月17日夕時点)。
11月15日、「いーにーさんさん」(@e233chuoline)さんが投稿した、このツイートには、4万7000件の「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(17日夕時点)。
でも、ちょっと待っていただきたい。読者は、この光景がいったいどこかご存じだろうか。Jタウンネット記者は、投稿者の「いーにーさんさん」さんに詳しく聞いてみた。
「日本人に有名でないのが不思議でした」
「いーにーさんさん」(@e233chuoline)さんのツイートより
投稿者によると、写真を撮影したのは山梨県富士吉田市にある新倉山浅間公園だという。手前右に見える塔は、忠霊塔という戦没者を祀る慰霊塔だ。撮影したのは、「11月15日の朝8時頃です。ほとんど雲がなく最高の天気でしたね」と語ってくれた。
「私は生まれが近くの都留市というところで、高校時代は富士吉田市内の学校に通っていました。 新倉山浅間公園を知ったのは高校に入ってからで、こんなにきれいな場所があったのか...、という感想でした。
当時陸上部に所属していたのですが、トレーニングとして部の皆で時々公園に来ては、長い長い階段をダッシュしていました。それはもう言葉では表せないほどキツイのですが、階段を上りきったところから見える富士山は本当に美しく、ものすごい達成感も得られました。
当時はまだ観光地として有名でなく人も少なかったため階段を走ることもできましたが、今ではもう無理かもしれませんね。
この風景を初めて見たときから『日本で一番日本らしい風景』だと思っていたので、外国人に人気なのもとても納得できます。以前からTwitterにここの風景を投稿するのは、ちょっとした自慢みたいな感じでした」
(画像提供:「いーにーさんさん」(@e233chuoline)さん)
新倉山浅間公園の398段の階段を上った先の展望デッキからは、富士吉田の街並みの先に、富士山の美しい姿を望むことができる。春の桜の時期には、富士山と五重塔と桜という日本を代表するアイコンがセットになった絶景がみられるスポットとして人気が高いという。
「以前は、階段を皆で走れるくらいには空いていました。今でこそ混雑はしますが、ほどんどのお客さんが外国人という印象でした(今はコロナで状況が異なりますが)
外国人に人気が高いわりには、日本人には「どうしてそこまで有名でないのか、ずっと不思議でした」
と、「いーにーさんさん」さんは首をかしげる。
投稿者は「行くなら朝がおすすめだよ! 10時過ぎくらいから逆光になってしまう」ともつぶやいていたので、確認してみると......、
「公園から見て南の方角に富士山があるため、昼間は写真に太陽が写り込んでしまいます。 今まで何度か撮影に行ったことがありますが、朝、もしくは日没前後が最もきれいに撮影できると思います」
また、「車でのアクセスは大変かもしれません。公園への道路は車がすれ違えないくらい狭く、係員が誘導してなんとかやっているような状態でした。富士急行線の下吉田駅から歩いて行けますので、そちらをおすすめしたいです」ということだった。
これぞ「ジャパン!」という絶景を見るなら、コロナ禍の今が、逆にチャンスなのかもしれない。