足利銀行と茨城県の常陽銀行を傘下に置く、めぶきフィナンシャルグループは9日、今年度の中間決算を発表しました。

経費や融資関係費用が計画を下回ったことなどから、通期の業績予想に対し高い進捗となりました。

中間決算の発表は、新型コロナウイルス感染防止のため3会場に分け、県内では宇都宮市にある足利銀行の本店で行われました。

発表によりますと、足利銀行単体では経常利益が前の年の同じ時期に比べて14億円増えて113億円、純利益は子会社の受取配当金29億円を含め39億円増えて、109億円となりました。

本業のもうけを示すコア業務純益は、9億6千万円増えて153億円となっています。

これは海外の金利低下に伴う、調達コストの低下やシステム統合に伴う経費の削減が主な要因です。

グループとしての純利益は、前の年の同じ時期に比べて9億円減り216億円で、新型コロナウイルス感染拡大による手数料収入の減少などが要因です。

通期の業績予想に対して進捗率は65・5%と高くなりましたが、新型コロナウイルスの影響など依然として不透明な要因があることから、通期の業績予想は330億円に据え置くとしています。

説明会ではこのほかに足利銀行と常陽銀行それぞれのクレジットカード子会社を合併し、グループの完全子会社とする新しい会社めぶきカードを来年4月1日から発足させることが発表されました。