11月にApple Silicon Mac発表イベント?からAirPods Studio(仮)発売に遅れ?まで。最新アップル噂まとめ
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iPhone 12および12 Proに加えて第4世代iPad Airも予約受付開始され、いよいよA14 Bionicの時代が到来しました。今すぐ予約か、それとも11月のiPhone 12 miniと12 Pro Maxの最小&最大サイズを待つかは悩ましいところです。

11月に初Apple Silicon Mac発表イベント?からAirPods Studio(仮)発売は遅れる?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

初Apple Silicon Macは11月に発表?今年3度目のスペシャルイベント開催か(Bloomberg報道)

アップル、11月17日にApple Silicon Mac発表イベント開催のうわさ

iPhone 12シリーズ(とHomePod mini)発表イベントの余韻もさめやらぬなか、11月にアップル独自設計チップApple Silicon搭載Macの初物が発表されるとの噂が複数報じられています。

ひとつは米Bloombergが「11月までに発表」と伝えたこと。同誌は2年も前からアップルが独自プロセッサを開発するプロジェクトに取り組んでいると報じており、6月の開発者会議WWDC20でApple Siliconが発表されることまで的中させてきた経緯があります。そして開発中の「Apple Silicon」がiPhone 12搭載のA14をベースとしたものなど3種類あるとも述べていました。

もう1つは有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosser氏が11月17日にARM Mac(Apple SiliconはARMベースチップ)発表イベントがあると聞いたとのこと。同氏の予測は当たり外れはあるものの、直近のiPhone 12イベントの日にちは正確に言い当てていました。

もしもアップルが3ヶ月の内に3度も発表イベントを開催するなら、それは前例のない事態です。とはいえ、同社は6月のWWDC20以降すべてのイベントをオンラインに移行しており、これまでのように物理的な制約(ジャーナリストの移動時間に配慮するなど)にとらわれる必要もないはず。何より「Mac史上3度目のプロセッサ変更」という大事件だけに、iPhoneやiPadとは独立した発表の場を設けることは十分にあり得そうです。

iPhone 12(仮)、6.1インチモデルが一番人気に? miniは出荷量少なめのアナリスト予測

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iPhone 12全4機種のうち、6.1インチのiPhone 12が一番人気になり、アップルもそれを前提に生産計画を立てているという有名アナリスト分析です。

アップルのインサイダー情報で知られるアナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone 12の出荷比率が全体の約40%を占めており、ほかの3機種(iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max)がそれぞれ20%ずつとする投資家向けメモを発表。それに加えて「iPhone 12 miniは安くはあるが画面が小さすぎて大衆市場にアピールできない」との見解も述べています。

iPhone 12全般の売れ行きについては、Kuo氏は「アップルが最大8000万台もの発注をした」との報道に対して懐疑的です。すなわち今年は発売が遅れたことを主因として、2020年末のiPhone 12需要は前年同期のiPhone 11シリーズよりも低い見通しとのことです。Kuo氏は廉価モデルiPhone SE(第2世代)の2020年内出荷台数が「少なくとも3000万台、楽観的に見れば3000万台」と予測していたこともあり(新型コロナ禍前の話ですが)、相対的に高価なフラッグシップは売れにくいという含みもあるのかもしれません。

最終的なiPhone 12各機種の売れ行きは不明ですが、記事執筆時点(10月18日現在)ではiPhone 12 Proはおおむね出荷日が11月までずれ込んでいるのに対して、iPhone 12は当初予定通り10月23日となっています。

機種ごとの人気はさておき、Kuo氏のいう「iPhone 12は他の3機種より多めに作っている」ことは本当である可能性が高そうです。

iPhone 12系のRAM容量判明。12とminiは4GB、ProとPro Maxは6GB

iPhone 12 Pro、iPhone 11 Proよりも20〜25%向上?複数のベンチマーク結果が投稿

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アップル公式にiPhone搭載メモリを明かさないのは「いつものこと」ではありますが、公式の統合開発環境Xcode 12.1ベータ版内のファイルからさっそく判明したとのニュースです。

Xcode内にあったリストファイルによれば、iPhone 12 miniとiPhone 12のエントリーモデル2つは搭載RAMが4GB、iPhone 12 Pro/Pro Maxのハイエンド2機種はともに6GBと分かったとのことです。

前年のiPhone 11シリーズは全機種4GBであり、今年のエントリーモデルは据え置きでProモデルは2GB増量されたことになります。iPhone 11 Pro Maxが分解された当時は「この他にもRAMがあるかもしれない」と憶測されるほど動揺を呼んでいましたが、ようやくProに相応しい差別化が施されたかっこうです。

それに続いてGeekbench BrowserにもiPhone 12 Pro/Pro Maxと称されるベンチマーク結果が複数登場しています。その結果はどちらもシングルコアスコアとマルチコアスコアともに前年モデルを20〜25%上回るもので、7nmから5nmプロセスに移行したのに相応しいパフォーマンスが示されています。

しかしiPhone 11 Pro MaxはGalaxy Note 10+にSoC速度で優っているはずが、実際のアプリ起動速度をはかるスピードテストではRAM容量の差(前者が4GB、後者が12GB)が利いたのか、かなりの差が付けられていました。最新モデルはメモリ増量がどう影響するのか、再勝負の結果を待ちたいところです。

アップル忘れ物防止タグAirTags(仮)11月発表?AirPods Studio(仮)は遅れる噂

Jon Prosser/cconceptcreator

iPhone 12発表イベントではHomePod miniが真っ先にお披露目されましたが、同時発表とみられていた忘れ物防止タグAirTags(仮)やオーバーイヤーヘッドホンAirPods Studio(仮)は影も形もなし。その続報です。

おなじみのリーカーJon Prosser氏は「AirPods Studio」の名前を最初に言い出した人ですが、15日のツイートではアップルがその製造に大きな問題を抱えており、出荷は早くとも12月とのこと。まだ製品の最終段階でいくつかの点を調整中で、何らかの機能をカットされたとも述べていますが、それがハードウェアレベルでの「部品が削除」なのか、それとも後にソフトウェアアップデートで有効にできるのかは言及されていません。

もう1つのAirTagsについては「完全に発売準備ができている」とのこと。iOS 14.3と同時に、11月にリリースされると予言しています。上述したApple Silicon Mac初号機の発表イベントも11月と噂されており、もしかしたら同時発表もあり得そうです。

これら両製品の共通点は、アップル独自設計のUWBチップ「U1」が搭載されるとみられていること。以前からProsser氏はアップルが「将来的には全てではないにしろ、ほとんどの製品」にU1チップを採用してエコシステムを築くと予想しており、やはりU1が搭載されたHomePod miniが「UWBベースステーション」、すなわち家の中のアップル製品を正確に探したり(あるいは盗まれたことを検知)、HomeKit製品とも連携する要になるとも述べています。

HomePod miniの1万800円(税別)という安価さは、そうした長期計画を織り込んだ(Prosser氏いわく「非常に賢いトロイの木馬」)戦略価格かもしれません。

アップルが画面スライド式iPhoneを検討中?新たな特許出願

Apple/USPTO

アップルが折りたたみデバイスを検討していると何度も噂されてきたなか、「本体内に丸めて収納したディスプレイを引っ張り出す」特許出願をしていることが明らかとなりました。

「拡張可能なディスプレイをスライドさせる電子機器」なる特許は、柔軟性ある画面をどのように収納するか、引き出して広いディスプレイにするかに焦点を当てたもの。特許文書には剛性の高い(丸められない)画面を出し入れする案もありますが、ほとんどは「ローラーに巻き付けておき、必要に応じて引き出す」メカニズムの説明に費やされています。

アップルはサムスンに大量の折りたたみ式画面のサンプルを要請したと伝えられたほか、冷えたディスプレイを「温めて」折りたたみやすくする特許出願など踏み込んだ研究開発をしているもよう。その一方でSurface Duoのような2枚のディスプレイをヒンジで繋げたプロトタイプiPhoneを開発中との噂もあり、方向性を絞り切れていないのかもしれません。

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