俳優の高橋一生が、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(毎週火曜21:00〜)で演じる役への思いを語った。

『竜の道』に出演する高橋一生=カンテレ提供


血のつながりのない美佐(松本穂香)に対して、兄妹以上の思いを抱いていることを竜一(玉木宏)から指摘されながら、復しゅうのために源平(遠藤憲一)の娘・まゆみ(松本まりか)と交際する竜二を演じる高橋。

その人物像について、「きっと竜二にとっては、竜一や美佐という家族、さらには源平という復しゅう相手が必要なファクターで、それがいなくなってしまうと機械に近い人間になっていくんだと思います。どこかで復しゅうを軸にした生き方というものがないと、竜二は生きることの意味を見失ってしまうんじゃないかと思いながらお芝居させていただきました。だからこそ、『復しゅうという夢がかなったらどうなってしまうんだろう?』という点では、終盤にかけて複雑な思いが交錯していきます」と語る。

さらに、竜二の美佐への思いについては「矛盾はしていますが、竜二にとって必要な復しゅうからできる限り美佐を守りたいという感覚が、次第に愛につながったのかもしれません。けれど竜二にとっては、きっと非常に曖昧で自分でも気づいてない恋心だと思うんです。だからこそ、そこに触れられてしまうと大きく否定してしまうのでは、と考えながらお芝居をさせていただきました」と、微妙な心情について話した。

きょう25日放送の第5話では、竜一から「あんまり深入りするなよ。竜二は優しいからな、向こうが傷つくとお前も傷つく」と指摘を受ける一幕もあるが、高橋は「竜二を子どもの頃から知っている竜一の言う通り、竜二の非情になり切れない感じがどこかに出ればいいなと思いました。直接復しゅうに関係があるわけではないまゆみを陥れていく中で、情が生まれ、情に揺さぶられていく竜二は、人間のブレを体現できていて、とても魅力的で愛おしい人だなと思いながら演じていました」と、竜二とまゆみとの関係を通して見えてくる竜二の魅力について語った。