ドイツのメルヘンと言えば、ノイシュワンシュタイン城が有名ですが、ドイツの真ん中、カッセルにも、メルヘンを夢見て作られたお城と庭園があります。

それが、世界遺産にも登録されている「ヴィルヘルムスヘーエ城公園(Bergpark Wilhelmshoehe)」。

今回は大迫力の楽しめるカッセルの世界遺産、ヴィルヘルムスヘーエ城公園をご紹介します。

カッセルは、ドイツ最大の空港があるフランクフルトから列車で一時間半程。グリム兄弟ゆかりの町が連なる「メルヘン街道」の街です。

18〜19世紀の美しい街並みが広がるカッセルの町の自慢はヴィルヘルムスヘーエ城公園。森や川を含む広大な庭園の中に、巨大噴水や古城、宮殿や博物館を含む、テーマパークのような場所です。


多くある見所の中でも、一番の目玉は噴水です。天然の丘を利用している噴水は週に2度、1日1回のみ噴水のショーを行っています。


時間になると、丘の上にそびえたつ10m近いヘラクレスの像から滝のように水が溢れ出し、階段や橋、流れが美しく見えるように工夫された水路を次々と流れ、最後は宮殿の前で高さ52mまで吹き上がって人々を驚かせます。

水の流れと共に庭園を歩き、趣向を凝らした噴水の数々を味わうのが、この「水の芸術」の楽しみ方です。

「水の芸術」の開催時間外も、 ヴィルヘルムスヘーエ城公園には見所が多くあります。

その一つが「レーヴェンブルク城」。ゴシックな外見に、ロマンティックな廃墟めいた雰囲気があります。しかしながら、このお城はなんとこの公園のためだけに中世らしく建てられた、実際に使用された事は無い博物館のお城なのです。

かれこれ300年は前のお城の内部は中世の武具などが展示されており、中世の気分を盛り上げてくれます。

公園の入り口にある宮殿、「ヴェルヘルムスヘーエ城」も立派な見所です。こちらは人が住んでいた事もある、実用的な宮殿ですが今は美術館になっています。

内部は古代ギリシャ〜ローマ時代の彫刻や、絵画の展示が中心。特に絵画は、レンブラントやクラーナハなど、中世の有名所の絵画が揃っています。(※残念ながら、内部は写真撮影禁止)

ほとんど森と言って差し支えない規模の公園、 ヴィルヘルムスヘーエ城公園。無料で入場できる上に、18世紀から現役の噴水、世界遺産の「水の芸術」が楽しめるとあってドイツ人に大人気のスポットです。世界遺産に自然、城に博物館と、盛りだくさんの一日をお楽しみください。

「水の芸術」は5月1日から10月3日の毎水曜、日曜、そしてヘッセン州の祝日となっています。また6月から9月の第1土曜日はライトアップされた夜の「水の芸術」が開催されます。

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名称:ヴィルヘルムスヘーエ城公園 BergparkWilhelmshöhe
所在地:34131 Kassel, Germany