ACミランFWズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】

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伊紙のインタビューで語ったプライド 「ベストを尽くさなければいけない」

 イタリア・セリエAのACミランに所属する元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューに応じている。

 そして「イブラもミランもELに出る存在ではない」と、名門のプライドを忘れるなと提言している。

 イブラヒモビッチは昨年いっぱいで米MLS(メジャーリーグサッカー)のロサンゼルス・ギャラクシーとの契約が満了。それに伴い、ミランが獲得に動いたことで1月にフリーで加入した。半年契約のイブラヒモビッチには来季の契約オプションがあるものの、合意は難しいと見られている。

 そのイブラヒモビッチは、ミランが2013-14シーズンを最後にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場しておらず、UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を争うシーズンが続いていることに苦言を呈した。

「イブラはサッカーをするために生まれてきて、今でもハイレベルでプレーできる。イブラは勝利のためにプレーするか、家にいるかだ。イブラはELでプレーする選手ではなく、ミランもELに出るクラブではない」

 低迷が続くなかでも、ミランはあくまでもCLに出るレベルのクラブであるというプライドの必要性を語った。そして、ELで満足するようなミランであれば自分がプレーする価値はないと厳しい言葉を放っている。

「誰もがアメリカで引退するのは楽をしすぎだと言った。それもあってミランに戻ってきた。自分のいた偉大なミランでなくなったと言った。それは真実だ。だがこの状況でも、できるだけのベストを尽くさなければいけない。最後まで。イブラがいて、イブラがやる。イブラがいて示さなければ、サポーターを失う」

 強烈なプライドを見せつけるイブラヒモビッチの言葉こそ、黄金期を知る愛するミランへの叱咤激励なのだろう。今季限りでの退団が極めて濃厚なイブラヒモビッチだが、最後の瞬間までハイレベルなプレーを見せてくれるはずだ。(Football ZONE web編集部)