『評決のとき』『ロストボーイ』』『バットマン』…スターたちがシューマッカー監督追悼
映画『バットマン』シリーズなどを手掛けた、ジョエル・シューマカー監督が、現地時間22日にがんで亡くなったことを受け、シューマカー作品に出演したスターたちが、追悼のメッセージをSNSなどに寄せている。
1996年の法廷ドラマ『評決のとき』に出演したマシュー・マコノヒーは、Vriertyに寄せた声明で「ジョエルは僕にチャンスをくれただけじゃなく、僕のために戦ってくれたんだ。当時、スタジオが僕のようなどこの誰ともわからない人間を主演に認めないかもしれないとわかっていた彼は、ある日曜日の朝、小さなスタジオで、秘密のスクリーンテストをセッティングしてくれた」と回願。当時は新人で目立った出演作のなかったマコノヒーは、『評決のとき』で、主人公の新米弁護士ジェイク役に大抜擢を受け大ブレイクを果たした。「セットで大変な思いをしていると、彼はいつだって、新人俳優へのシンプルで最適なアドバイスで、思い出させてくれたんだ『ヘイ、君はジェイクだ。マシュー、君が彼なんだ』ってね。あの頃、ジョエル・シューマカーが信じてくれていなかったら、僕のキャリアはこんなにも素晴らしいものになっていなかっただろう」。
また、ティーン向けの吸血鬼映画『ロストボーイ』(1987)などに出演したキーファー・サザーランドはTwitterで「ジョエルは、『ロストボーイ』『フラットライナーズ』『評決のとき』『フォーン・ブース』といった映画作りを通して、いくつものチャンスと、生涯における学びを与えてくれた。モダンカルチャーにおける彼の軌跡と映画は永遠だ。寂しくなるよ、親友」と追悼。『ロストボーイ』に出演したコリー・フェルドマンも、当時、薬物に溺れていた彼を助けようと親身になってくれた監督との思い出をつづっている。
また、『バットマン フォーエヴァー』(1995)でリドラーを演じたジム・キャリーは、「彼は誰よりも僕のなかの深い部分を見てくれた、とんでもなくクリエイティブで冒険にあふれた人生を送った人だった。彼のような人を友人として迎えられたことに心から感謝するよ」とツイート。『8mm』(1999)、『ブレイクアウト』(2011)でシューマカー監督と組んだニコラス・ケイジもVarietyに「ジョエルの死に動揺している。彼は素晴らしいアーティストであり、真の友人だった……寂しくなる」とコメントを発表している。
さらに『オペラ座の怪人 』(2004)に出演したパトリック・ウィルソンは、シューマカー監督が仕事の80%はキャスティングであると考えていたことを振り返り「彼は多くの(俳優の)キャリアをスタートさせた。名前が挙げきれないほどのね。なんて多様で不敵な履歴書だろう。安らかに」とツイート。稀代の映像作家にして、ヒットメイカーとして活躍したシューマカー監督だけに、ハリウッドから数多くの追悼が寄せられている。(編集部・入倉功一)