「これ以上的を射た質問はない」 本田圭佑の”再開疑問視”ツイートに海外メディア注目
ブラジルはコロナ感染者数と死者数が世界2位まで増加し、リーグ再開に反対の声が多数
ブラジルは新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な状況で、感染者数と死者数はアメリカに次ぐ世界2位まで増加したと報じられている。
そうしたなかでシーズン再開が決まったことに関して、ボタフォゴでプレーする元日本代表MF本田圭佑が疑問を投げかけた。
本田は現地時間17日に自身のツイッターを更新。6月16日にブラジル国内での新型コロナウイルスの感染者3万4918人、死者数1282人が確認されたことを伝えたうえで、「Am I crazy that I want to know a logical reason why we restart the league?(リーグ戦が再開される論理的な理由を知りたいと思う僕はクレイジーなのか?)」と投稿した。
ブラジルでもサッカーイベントは3月中旬から中断していたが、リオデジャネイロ州サッカー連盟は現地時間18日からリオデジャネイロ州選手権の再開を決定した。感染拡大が収まるどころか、1日で3万5000人近くの感染が確認された状況下で再開を決断したことに本田は首を傾げている。
現地では感染状況が深刻なことを承知のうえで、経済活動を優先した動きが目立っているとも報じられている。
米スポーツ専門局「ESPN」は本田のツイートに注目し、「これ以上的を射た質問はない」とその主張に賛同。「本田のいるリオデジャネイロはサンパウロを除けばどこよりも苦しんでいる。状況が安定しているという希望は、単なる希望に過ぎない」とリオデジャネイロ州連盟の決断を批判した。
記事では「これはまだ第二波ですらない。いまだ制御できていない第一波だ」とも指摘され、さらなる感染拡大が危惧されている。
本田の所属するボタフォゴも再開に反対しており、クラブのネルソン・ムファラジ会長は「提案されたカレンダーに応じる条件はない」と主張。現地時間22日に予定されているコボフリエンセ戦は延期を要求している。
ボタフォゴだけでなく、ライバルクラブのフルミネンセも反対の意志を明らかにしている。再開を臨む連盟側とクラブとの足並みは揃っていないようだ。いまだ混乱が続くこの状況下で本当にシーズンを再開することはできるのだろうか。(Football ZONE web編集部)