棺の中の故人に別れを告げる家族ら(画像は『Mirror 2020年5月14日付「Terrifying moment corpse 'waves' from inside coffin sparking 'buried alive' fears」(Image: ViralPress)』のスクリーンショット)

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愛する人に最期の別れを告げ、今まさに棺が埋葬されるという状態で遺体が動いたら…。そんなドッキリするような動画がインドネシアで捉えられ話題となっている。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。

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インドネシアのスラウェシ島、北スラウェシ州マナドで今月5日、棺の中の遺体の手指が動く様子が捉えられた。

動画では、深く掘られた土の中に故人が眠る白い棺が置かれている。その上部にはガラス窓が付いており、家族らが故人を見下ろすように棺の周りに立っている。

家族のすすり泣きが聞こえる中、神父は最期の祈りを捧げ、次のように述べている。

「神はヨハネの福音書の中でこう言ったのです。『私は蘇りであり命である。私を信じる者は、死んだ後でも生きるのだ』とね。」

そしてカメラが棺のガラス窓を映し出すと、まるでこの神父の言葉に合わせたかのように故人の手が動いたのだった。家族らは誰も気づいていないようだが、動画では故人の白い手指がスッと動き、一瞬ガラス窓に触れているように見えるのだ。

この動画は今月中旬にニュースで取り上げられて拡散し、次のようなコメントがあがった。

「なぜ棺にガラス窓があるのか。」
「生きて棺に入れられたとしたら、こんな悲しいことはない。」
「きちんと死亡確認をしたの?」
「棺の周りに立っている人がガラス窓に映し出されただけだよ。」
「いや、手を振っているように見えるよ。」
「ヘビかトカゲが入っていたんじゃないのかな。」
「死んだ後も遺体は動くって聞いたことがある。」
「あの場で気づいていたら、棺を開けたのだろうか。」
「怖すぎる。」
「死後どのくらい経ってから埋葬しようとしたんだろう。」

しかしながらこれらのコメントに対し、『Mirror』は「遺体の手が動いたのは腐敗の一過程であり、決して珍しいことではない」として、オーストラリアにある遺体の腐敗や化石化について調査研究するタフォノミー施設「Australian Facility for Taphonomic Experimental Research」が行った研究例をあげた。

同研究所がシドニー郊外にあるボディ・ファーム(死体農場)で行った研究では、身体のそばにあった腕が時間とともに広がっていく様子などがタイムラプス動画で捉えられ、人間は死後1年以上経っても動くことが明らかにされたという。そしてこの研究に携わったアリソン・ウィルソン氏は昨年、メディアのインタビューに応じ「遺体の腕の動きは目を見張るものがある。腕が動くのは靭帯の乾燥など、腐敗やミイラ化の過程に深く関連しているようだ」と語っていたのだった。

ちなみに2018年には南アフリカで、33歳女性が死亡後に棺桶の中で出産し話題となった。専門医は「遺体の腹腔内にガスが蓄積し、その圧力によって子宮から胎児の遺体が体外に押し出された“棺内分娩”の可能性がある。また死後に筋肉がいったん弛緩し、その後硬直することも関係しているのではないか」と見解を述べていた。
                                                               

画像は『Mirror 2020年5月14日付「Terrifying moment corpse ‘waves’ from inside coffin sparking ‘buried alive’ fears」(Image: ViralPress)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)