Xperia 1、Galaxy S10+、TORQUE G04を徹底テスト! 動画&ゲーム、アウトドア、カメラ性能を丸裸に!
最近のスマホは基本性能が横並びになりつつありますが、今夏は動画再生やカメラ、外遊びといったエンタメ面で突出した性能を持つ個性派モデルが登場しました。それらの“ウリ”の機能をこってりテスト! 満足度を★1〜3の3段階で評価しています。
私が解説します
ライター
友納一樹さん
大学卒業後、翻訳学校を経てライターに。モバイルやガジェット関連のニュースやレビューを中心に執筆中。
3機種とも“ウリ”の機能は完成度は高く“買い”を断言
動画視聴やゲーム、カメラなどのエンタメ機能は使用頻度が高く、実力が気になるところ。
「Galaxy S10+」は、パワフルな動作と驚異的な電池持ちが“ウリ”。実際に高精細なグラフィックのゲームをサクサク快適に操作できました。また、大画面を生かした映像の表現もトップクラス。長時間の動画視聴後の電池の減りが少なく、スタミナも申し分ありません。
「TORQUE G04」の“ウリ”は、ハードに使い倒せるタフさ。天候や方位をすぐに確認できるなど、アウトドア向け機能が磨き上げられていると実感。手袋対応など、操作性に配慮した点も魅力です。
「Xperia 1」の“ウリ”はカメラ性能。瞳を検出して自動でピントを合わせる「瞳AF」や、映画撮影用カメラと同等の詳細な設定が可能な「Cinema Pro」を搭載します。今回のテストでもワンランク上の写真や動画が撮れました。
どのモデルも“ウリ”の機能面ではスペックからの期待値以上に満足感が得られました。これらの個性派機能に興味を持っている人に、自信を持って“買い”と断言したい。
【その1】動画&ゲームならコレ! 今夏最強の動作パワーとスタミナがウリ!
NTTドコモ/サムスン
Galaxy S10+
高性能CPUと8GBメモリを搭載し、負荷の大きい高精細なグラフィックのゲームでも軽快に動作します。バッテリーは4000mAhと大容量。動画やゲームを長時間楽しめる、エンタメ重視派にピッタリの一台です。
SPEC●画面サイズ:6.4型(1440×3040)●プロセッサー:Snapdragon855●RAM:8GB●ROM:128GB●アウトカメラ:1200万+1200万+1600万画素●インカメラ:1000万+800万画素●サイズ/質量:W74×H158×D7.8mm/175g
【テスト1】フルスクリーンで映画を視聴!
6.4インチの大画面は、ベゼルが細いため没入感が高く、映像を鮮やかに表示します。長時間の視聴でも本体は熱くなりませんでした。ただしダブルレンズのインカメラの存在感が気になる人はいるかも。
満足度:★★★
【テスト2】ゲームプレイ時のパフォーマンスをチェック!
大画面の迫力はもちろん、操作の反応が速く動作もスムーズ。プレイ中の通知を制限できる機能もうれしい。ディスプレイのエッジ部分に手が触れて誤操作することもありません。
満足度:★★★
【テスト3】内蔵スピーカーの音質をチェック!
Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載し、臨場感のあるクリアな音を楽しめました。低音の表現力はやや物足りませんが、スマホのスピーカーとしては十分満足できる性能です。
満足度:★★
【テスト4】エンタメ満喫後の電池残量をチェック!
電池残量約95%から動画やゲームを約3時間楽しみましたが、まだ約70%残っていました。加えて電話やメールなどの普段使いをしても安心のスタミナです。
満足度:★★★
【テスト5】独自機能の「遊べる度」をチェック!
「AR絵文字」は撮影した顔からアバターを作成できます。自撮り時には顔の動きを認識して表情を変えるので、いつもと違った自撮りを楽しめます。
満足度:★★★
【その他の注目ポイント1】超広角で撮れるトリプルカメラを搭載
超広角撮影が可能なトリプルカメラを搭載しています。AIがシーンを判別し、30のモードから設定を調整。
【その他の注目ポイント2】超音波式の指紋センサーをディスプレイに内蔵
超音波式の指紋センサーをディスプレイに内蔵。持ったまま自然な動作でロックを解除できます。
【その2】アウトドアならコレ! さらに進化を遂げた圧倒的タフネス性能がウリ!
au/京セラ
TORQUE G04
耐衝撃や耐海水などMILスペックを超える27項目の耐久試験をクリア。高さ2mからの落下にも耐えます。カメラは手ブレや暗所に強く、水中での撮影も可能。天気や日没時間などを記録する機能も搭載します。
SPEC●画面サイズ:5.0型(1080×1920)●プロセッサー:Snapdragon660●RAM:4GB●ROM:64GB●アウトカメラ:2400万+800万画素●インカメラ:800万画素●サイズ/質量:W73×H150×D13.4mm(最厚部17.4mm)/200g
【テスト1】「OutdoorPortal」の使い勝手は?
天気や日没時間などを素早く検索でき、「カード」として登録できます。情報は一覧で確認できるので、天候が変わりやすい山で重宝しました。その日の移動距離や経路をあとで見返せるのも楽しい。
満足度:★★★
【テスト2】超広角スーパーワイドアングルカメラで風景を撮ってみた!
デュアル仕様のアウトカメラは135°の超広角撮影が可能。通常の撮影モードよりも色味がややぼんやりとしてしまうのは気になりましたが、草木と海、街並みと広い風景を収められました。
満足度:★★
【テスト3】水辺で撮影してみた!
ほかのスマホでは躊躇する水辺での撮影も、IPX5/8相当の防水性を誇る本機なら安心。本体側面のカメラボタンはギザギザの加工が施され、濡れた手でも押しやすかったです。
満足度:★★★
【テスト4】「Action Overlay」を使ってみた!
移動速度や標高を表示して写真・動画撮影が可能。登山やトレイルランでの撮影に便利ですが、やはり手持ちではブレてしまいました。市販のスタビライザーなどを組み合わせて使いたいです。
満足度:★★
【テスト5】手袋を着けて操作してみた!
本機は「グローブタッチ」に対応。分厚い手袋を着けて操作したところ、まれに反応が鈍いことはありましたが、おおむね感度良好でした。登山やスキーなどでストレスなく使用できます。
満足度:★★
【その他の注目ポイント1】電源ボタンに指紋センサーを搭載
電源ボタンが指紋センサーを兼ねています。ボタンを押してそのままロックを解除可能です。
【その他の注目ポイント2】アプリを素早く起動できるダイレクトボタンを搭載
電話の応答やカメラの起動がすばやく行えます。サイズが大きめで、手袋装着時も押しやすいです。
【その3】カメラならコレ! ソニーの技術を結集したAF性能がウリ!
ソフトバンク/ソニーモバイル
Xperia 1
標準+望遠+超広角のトリプルカメラを採用。人物の瞳を検出して自動でピントを合わせる「瞳AF」機能を搭載するほか、映画並みの色合いや画作りが楽しめる「Cinema Pro」機能が大きな魅力です。
SPEC●画面サイズ:6.5型(1644×3840)●プロセッサー:Snapdragon855●RAM:6GB●ROM:64GB●アウトカメラ:1220万+1220万+1220万画素●インカメラ:800万画素●サイズ/質量:W72×H167×D8.2mm/178g
【テスト1】瞳AFは正確にピントが合うのか?
スマホでは世界初の「瞳AF」は、カメラを被写体に向けるとすぐさま瞳を認識。まばたきしてもフォーカスは外れず、顔が動いてもしっかりと追尾できていました。認識速度、精度ともにハイレベルです。
満足度:★★★
【テスト2】夜景を撮ってみた!
実際よりも明暗のコントラストがはっきりしますが、きつすぎない、落ち着いた発色に。光量の少ない夜景でもこれだけ美しく撮れるので、室内撮影も問題ありません。
満足度:★★★
【テスト3】「Cinema Pro」で動画を撮ってみた!
レンズの種類やISO感度を調整して“哀愁漂うフィルム風の映像”や、“青みがかった淡い映像”などを撮影可能。使いこなしは難しいですが、機能はかなり本格的です。
満足度:★★
【テスト4】AIによるシーン認識をチェック!
13のシーンを判別する「プレミアムおまかせオート」ですが、適さないシーンが設定されることも。料理はしっかり寄って中心に写すことで認識されました。
満足度:★★
【テスト5】スーパースローモーションを撮ってみた!
960コマ/秒のスーパースロー映像を撮影可能。スローで撮りたい瞬間にボタンをタップするだけなので簡単でした。決定的瞬間を確実に切り取れます。
満足度:★★★
【その他の注目ポイント1】縦横比率21:9のシネマワイドディスプレイ
21:9の映画視聴時は、上下に黒帯が表示されず、高い没入感を得られます。4K HDRの美しさも圧巻。
【その他の注目ポイント2】片手でも操作できるサイドセンスが便利
画面端をタップしてメニューを表示できます。6.5型の大画面ながら片手で操作できる便利機能です。