2001年9月28日、書き換え可能なDVD+RWに対応した光学ドライブ「MP5120A」が発売されました:今日は何の日?
650MBほどの容量をもち、書き込み/書き換え可能なメディアとして人気となったCD-R/RW。この後継となったのが、DVD規格となるDVD-R/RW/RAMです。しかし、書き換え型のDVD-RWは追記に対応しておらず、全消去と書き込みだけ。DVD-RAMは書き換えができるものの、DVD-ROMとは物理的に別物となっていました。

これに不満を抱いたのか、ソニー、フィリップスなどがDVD+RWアライアンスを設立。DVD-ROMと高い物理互換性を持ちつつ、追記にも対応したものとしてDVD+RWを発表しました。このDVD+RWに対応する初のドライブとして登場したのがリコーの「MP5120A」。2001年の今日、発売されました。DVD規格は元々SD陣営とMMCD陣営とで激しく衝突していましたが、混乱を避けるため、SD陣営寄りの内容で統一されたという経緯があります。にもかかわらず別団体が立ちあげられ、結局しばらくの間混乱が続くといった事態になってしまいました。

DVD+RWが元凶っぽく思われてしまいがちですが、ユーザーからしてみれば追記可能という使い勝手の良さ、そして1倍速書き換えしかできないDVD-RWと比べ、2.4倍速書き換えができるという高速性を考えると、PC用のストレージとしては、むしろDVD+RWのほうがメリットが大きいと感じます。古いDVDプレーヤーでは再生ができないことがあるという問題もありましたが、それはDVD-RWも同じでしたしね。

しばらくはメディアでもドライブでもDVD±R/RWの争いがありましたが、翌年の10月には両規格に対応するDVDスーパーマルチドライブが登場。これ以降、多くのドライブがどちらの規格もサポートするようになったため、PCで利用するぶんには規格の違いはあまり意識されなくなっていきました。

ちなみに、下の写真はリコーによる初期のDVD+RWメディア。厳密にいうとDVD規格ではないため、DVDのロゴは一切入っていません。

9月28日のおもなできごと


1979年、NECが「PC-8001」を発売

2001年、リコーが初のDVD+RW対応ドライブ「MP5120A」を発売

2002年、カシオが200万画素化した「EXILIM EX-S2/M2」を発売

2007年、ロジクールがWebカメラ「Qcam Orbit AF」を発売

2017年、富士フイルムが「FUJIFILM X-E3」を発売

2018年、OPPOがFeliCa対応の防水スマートフォン「OPPO R15 Pro」を発売