スタイル的に流行らないのが大きな理由のひとつ

 最近あまり見かけなくなってきた字光式のナンバープレート。なかには存在自体知らない方もいるかもしれないが、文字どおり、ナンバーの字の部分が光るもので、1980年代から1990年代にかけてはけっこう装着したクルマを見かけたものだ。

 激減といってもいい減りようだが、理由はまず単純に「スタイル的に流行らない」というのがあるだろう。その昔も付けていたのはヤンチャな感じのクルマが多かったので、そのイメージが逆に現在アダとなっているのは事実だ。

いまではLED式になり派手さが軽減された

 そもそも字光式のナンバープレートはファッション性のために登場したのではなく、雪国でナンバーに雪が付いても光源の熱で溶かすために考えられたものとされている。もちろん字が光ることでナンバープレートの視認性が上がり、一時は逃走車両の検挙率も字光式のほうが高いというデータもあったほど。もちろん後続車両へのアピール度も増すために、安全性も向上する。

 現在でも装着可能で、ナンバープレートだけに法律的に認められたものでないとダメ。装着する場合は事前に申し込んで陸運事務所、つまり車検場での装着となる。最近ではLED式になっているため、以前のように緑色に強く光る感じはなくなって、違和感があまりない。ほかのライトがLEDになっているため、うまく溶け込んだ印象だ。今一度、ドレスアップ的なアイテムとして再認識してもいいかもしれない。

 ただ最近はフロント先端部に発光体を後付けすることにより、安全装備の誤作動が起こる可能性もあるため、装着不可としているクルマも一部存在する。