『まく子』草剛、“父親目線”で主役2人の成長を喜ぶ「凄い才能を持ってる」
映画『まく子』完成披露上映会舞台挨拶が20日、都内・シネ・リーブル池袋にて行われ、山粼光、新音、須藤理彩、草磲剛、鶴岡慧子監督が登壇した。
本作は、小さな温泉街に住む小学5年生の男の子・慧が、不思議な魅力をもつ美少女・転入生のコズエと出会い、彼女に秘められた大きな秘密を知ることから物語が展開されていく。
主人公の慧役に『ツナグ』『真夏の方程式』など数々の作品に出演してきた14歳の俳優・山粼光。不思議な魅力を持つ美少女の転入生・コズエ役に新音。慧の父親・光一役に草磲剛。慧の母親・明美役に須藤理彩が扮する。監督を『くじらのまち』『はつ恋』などで知られる新進気鋭の若手監督・鶴岡慧子が務める。
山粼:出来るだけ多くの方に映画『まく子』を楽しんでもらいたいので、映画の撮影裏話などたくさん話していきたいと思います。
新音:初めての舞台挨拶でとても緊張していますが、映画『まく子』の魅力を伝えられるように頑張ります。
須藤:今日の先行上映は高い倍率で当然されたお客様ということでありがとうございます。原作の西加奈子さんの世界観と、監督の奇想天外なアイデアと優しさが溢れた作品だと思います。私はこの映画の草磲さんが素晴らしいと思います。何度か共演していますが、始めて見る草磲さんがこの映画には映し出されていて、すごく感動して、尊敬しました。
草磲:開口一番「山崎くん、新音ちゃんも(撮影の時より)大きくなったね!山崎くんは撮影の時と違いすぎて今日はスーツを着こなしていてカッコいい!撮影の時は田舎の子供だから役作りで幼く見えたのかな?もう立派な俳優だね。新音ちゃんは撮影の時から大人っぽかったけれど一段と大人っぽいね。背も伸びたの?」と、まるで映画と同じお父さん目線で2人の成長を喜び、笑いを誘う一幕があった。
「ようやくお客様に届けられる日が来て嬉しいです。この映画は、サトシとコズエの2人のあの時あの瞬間にしか切り取れないもの、ピュアな心が詰まった映画です。僕はどうしようもないダメ親父役で、この映画で新しい新境地を切り開くことができたと思います。」
鶴岡監督:去年の3月に群馬四万温泉オールロケしたので、ちょうど一年前に準備・撮影した作品がこうして完成して、素晴らしいキャストの皆さんと舞台に立つことができて感無量です。たくさんの方が楽しみにしてくださり、予想以上に多くの劇場で上映も決まり、とても嬉しいです。
原作の映像化について
草磲:実は昨日から今朝にかけて読み終えました。すごく面白かった。映画見た後だからすごく感動しました。原作にぴったりで監督は素晴らしい手腕だなと感心しました。
須藤:いま?でも、そういう飾らないところが草磲さんらしいです(笑)。私の周りにも西加奈子さんのファンがたくさんいて、「まく子」をどうやって映像化するの?とにかく楽しみにしてる!という声をよく聞くんです。監督がものの見事に映像化してくれて素晴らしい出来だと思いますので、ファンの期待に応えられると私も思います。
父と息子役での共演について
山粼:草磲さんとのシーンは心強かったです。オーラがあって素敵でした。
草磲:山崎くんとのシーンは思い出深いです。親子でおにぎりを食べるシーンがあるのですが、山崎くん、たくさん食べていたよね。そして食べながら話すシーンだったので難しいのに、山崎くんが凄く上手に演じてたね。
「未来予想図」未来に向けてどんな大人になりたいか、未来予想図のイラストを描いて発表
新音:将来も女優を目指してるので、たくさんの人に感動を与えられる人になりたい、という思いを込めて、色んな表情をしている自画像を描きました。
草磲:わーすごい!女優さんの鏡だね。たくさんの自画像なんだね。絵も上手で、将来は個展も開けるんじゃない?
山粼:この次に出すのはハードルがあがって…。僕はアカデミー賞をとってレッドカーペットを歩いてる時にサインを求められている様子を絵にしました。
草磲:これは山崎くんのサイン?かっちょいい!
山粼:このサインは草磲さんと須藤さんにアイデアを頂いて。
草磲:そうそう。撮影の合間にあーでもないこーでもないと考えたよね。でも撮影の時よりさらに進化してかっこよくなってる!山崎くんのままで進んで行ってよいと思います!凄い才能を持っている。撮影の時は山崎くんとのシーンで僕も緊張するくらいでした。このまま頑張ってください。
最後にメッセージ
鶴岡監督:本当にこんなに素敵な皆さんとこの場にいる事が出来るのは感謝でいっぱいです。役者、スタッフが最高のパフォーマンスをしてくれました。最後まで楽しんでください。
山粼:初めての主演でとても緊張したのですが、皆さんにサポートしてもらってやりきることができました。ぜひ映画を楽しんでください。
映画『まく子』は3月15日(金)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
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