11月下旬、”尾張のもみじ寺”と呼ばれる愛知県犬山市の犬山寂光院(継鹿尾観音 寂光院)がもみじの見ごろを迎え、紅葉まつりが開催されています(2018年12月9日まで)。

寂光院のもみじは約1000本あり、巨木が多いため葉が細かく、色鮮やかに染まるのが特徴です。

寂光院の総門から入り、駐車場を抜けて観音坂を上がると、スロープカー乗り場が見えてきます。

本堂(千手観音)は継鹿尾山頂上にあるため、ここからスロープカーで約4分乗るか、300段の石段参道「七福坂」を約10分かけて上がりましょう。スロープカーは一度に乗れる人数が少ないため、行列ができていたら、石段参道で上がる方が早そうです。

七福坂は、上ると七つの福を身につけられるといわれており、坂の途中には「不動堂(厄除け不動)」もあります。

普通に歩いて約10分ですが、石段のため、スニーカーなど歩きやすい靴で行くのがおすすめ。

石段参道を上りきると「ようこそ 継鹿尾観音 寂光院へ」という案内がありました。

左側に本堂、右側に随求堂があり、二つのお堂は渡り廊下でつながっています。

国登録文化財である本堂には、御本尊である千手観音菩薩像(秘仏)が祀られています。こちらは日本武尊のご神魂の霊作と言われているとか。

継鹿尾山号額は、江戸時代後期の法鱗山文永寺住職平手蹄道和尚の書だそうです。

本堂をおまいしりたあとは、渡り廊下を歩いて、随求堂へ行きましょう。

随求堂から本堂を振り返ると、本堂の正面にある大きなもみじがとても美しく見えます。

随求堂も国登録文化財であり、ご本尊は大随求菩薩(七七月参りご本尊)です。毎月5日(大随求菩薩日)、18日(千手観音縁日)に堂内が公開されるとのこと。

お堂にかけられたもみじの形の赤い絵馬も、いかにも”もみじでら”らしい光景です。

この随求堂の横の石段を上がると、かつて織田信長も眺めたと言われる尾張・美濃の風光を楽しむことができます。

展望台の中央に堂々と建っているのは筆を持った筆弘法大師像。多くの参拝客がここで書道向上、入試合格をするそうです。

展望台からは、晴れた日には小牧山の小牧城、犬山城、金華山の岐阜城を見渡すことができます。

遠くには名古屋の街の高層ビル群も見えました。

絶景展望台の脇には、名鐘「願いの鐘」があり、誰でも自由に撞くことが可能です。

まさに紅葉の見ごろを迎え、赤や黄色の美しいグラデーションが広がる犬山寂光院。
ぜひ、織田信長も眺めたと言われる絶景を見に足を運んでみませんか。

※本記事の写真はすべて2018年11月21日に撮影したものです。

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名称 継鹿尾観音 寂光院
住所 愛知県犬山市継鹿尾山
アクセス 名鉄犬山線「犬山遊園駅」(東口)下車 タクシー5分、徒歩20分
公式サイト http://www.jakkoin.com/