京都府京都市東山区にある浄土宗総本山の寺院、知恩院(正式名称は華頂山知恩教院大谷寺)。

浄土宗の宗祖 法然上人がお念仏のみ教えを広め、入寂された地に建つ由緒ある寺院です。

ここ知恩院では、現在、「お坊さんに会いに行こう! 知恩院秋のライトアップ2018」と称して、敷地内のライトアップを行っています(2018年12月2日まで)。

また、期間中毎日18時から4回、宝佛殿で「聞いてみよう! お坊さんのはなし」として、お坊さんのお話を聞き、木魚を打ちながら「南無阿弥陀仏」とお念仏をお称えする体験も。

宝佛殿は平成4年(1992年)に建立された、和様式重層寄棟造りのお堂です。堂内には高さ4.8メートルの阿弥陀如来立像、四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)が祀られています。

宝佛殿の前には、イベントに合わせた顔出しパネルが設置されていました。

「聞いてみよう! お坊さんのはなし」は、2018年11月5日(月)〜12月2日(日)までの期間中、ここ宝佛殿で毎日18:00〜、18:45〜、19:30〜、20:15〜の4回行われます。

お話のテーマは週替わりとなっており、各回、お話が15分〜20分、木魚念仏体験が10分程度です。筆者が訪れたときは「お坊さんが「愛」について考えたみた。」というテーマで、仏教のことをよく知らない人にもわかりやすい、平易なお話をしてくれました。

11月19日(月)〜25日(日)は「手から手へ… ご先祖のおかげで今がある」、11月26日(月)〜12月2日(日)は「しあわせに生きる秘訣」というテーマのお話を聞けるとのこと。

お坊さんのお話を聞いた後は、知恩院の夜間散策を楽しみましょう。

友禅苑は、友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像がよく知られています。

ライトアップされた紅葉が、補陀落池の水面に鏡のようにくっきりと映るのがとても美しいです。

11月中旬はまだ紅葉は三分といったところで、緑の葉が多かったのですが、11月下旬には真っ赤に色づいた様子が見られることでしょう。

水の流れに見立てた青い光でライトアップされた枯山水の庭園も、昼間とは違った雰囲気です。

また、ライトアップ期間中は【国宝】三門が2年ぶりに特別公開されています。

三門は、元和7年(1621年)、徳川秀忠公が建立した、高さ24メートル、幅50メートルの日本最大級の木造二重門。悟りの境地に至る「空門」「無相門」「無願門」(三解脱門)を表すことから、三門と言われているそうです。

特別公開で上がることができるのは回廊のみですが、金網越しに内側も見ることができます。

この高い位置から京都市内の夜景を一望できるのも特別公開中だけです。

知恩院秋のライトアップ2018は、12月2日(日)まで。拝観料は大人800円、小人400円です。

11月下旬は紅葉も見ごろのピークを迎えるようなので、ぜひ、知恩院秋のライトアップに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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名称 浄土宗総本山の寺院、知恩院
住所 京都市東山区林下町400
アクセス 市バス「知恩院前」下車 徒歩5分、地下鉄東西線「東山」駅下車 徒歩8分
公式サイト https://www.chion-in.or.jp/
秋のライトアップ詳細 https://www.chion-in.or.jp/special/lightup_aut/