メジャー投手復帰となるマウンドに上がったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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球団OBで解説のマーク・グビザ氏「何よりもまず、マウンドに戻れた」

 2日(日本時間3日)敵地アストロズ戦で88日ぶりのメジャーマウンドに復帰したエンゼルス大谷翔平投手。2回1/3を投げて1被弾を含む2安打2失点の内容だったが、長期離脱の原因となった右肘には大きな影響はなかったようだ。初回には最速99.3マイル(約159.8キロ)を叩き出したが、球団OBで通算132勝を誇るマーク・グビザ氏は「特に満足しているのはスライダーです」と褒めた。

 地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」で解説を務めるグビザ氏は、3日(同4日)の敵地レンジャーズ戦前に大谷の登板を振り返り、「何よりもまず、マウンドに戻れたことでしょう」と満足げに話した。2回まで速球がたびたび97マイル(約156キロ)を超えたことなどを指摘し、「昨日目にした数多くのことに満足しています」と、投手・大谷の復帰を喜んだ。

 数多くのプラス要素が見えた登板の中でも、「特に満足しているのはスライダーです」という。一般に、変化球の方がブルペンでの投球練習時と、実際に試合で投げた時の感覚のギャップが大きいと言われるが、グビザ氏は「スライダーはキレも変化の大きさも素晴らしかったです」と絶賛。空振りを奪っていた事実にも触れながら“合格点”を与えた。

 大谷自身が思っていた以上に緊張したというメジャーマウンド復帰から一夜明け、マイク・ソーシア監督はあらためて右肘に異常がないことを強調。球速低下の一因となった腰の張りと、打球を受けた右手についても、大事には至らなかったとしている。シーズン終了まで約1か月。来季に向けて、投手・大谷がどんな調整を重ねるかにも注目だ。(Full-Count編集部)