2018年7月20日、イッツ・コミュニケーションズが運営する、イベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」(東京都渋谷区)にて、「桃まつり2018」なるイベントが開催された。


国産桃を使ったスウィーツや料理が用意された(以下写真は2018年7月20日記者撮影)

フルーツに目がないJタウンネット記者は、前回「FRUITS LOVERS LIFE」(フルーツラバーズライフ)主催の「マンゴーまつり」というイベントに参加したが、今回はイベントの第4弾企画となる。美味しい桃を求めて、記者は意気揚々と会場へと向かった。

山梨、長野、和歌山、岡山、大分の桃が勢ぞろい


5大産地の桃が一堂に集められた

今回のイベントでは5大産地(山梨、長野、和歌山、岡山、大分)から直送の桃が一同に集められた。来場者にはウェルカムドリンクとして大分県豊後大野市の「きよかわ桃ジュース」と特製プレートが提供された。


5大産地の桃とミニプリンセスケーキ

驚いたのは産地によって桃の見た目や硬さ、水分量に違いがあるということだ。しかし、違いがあるからといって、必ずしも甘くないわけではない。「硬いのに甘い」体験は記者にとって初めてだった。サラダやピザ、デザートプレートなども用意されたが、好評につき瞬く間に売り切れとなってしまった。

ウェルカムドリンクは希少性が高く、関東にはあまり入っていないという大分県の「クリーンピーチ」を使っているとのこと。桃だけでなく、なぜか梅の風味もしてさっぱりと楽しめた。


タカノフルーツパーラー特製 ピーチまるごとデザートプレート


会場には大分県豊後大野市イメージキャラクターの「なばっピー」も登場した

トークショーでは山梨県、和歌山県、大分県の生産者によるアピールが行われた。トークの後には生産者によるクイズがあり、来場者も交えて和気あいあいとした雰囲気だった。正解者は登壇者とジャンケンでき、勝ち残ると各県のお土産がプレゼントされた。

やまなし輸出促進センター主任の小林正幸さんが「夢みずき」などの新品種について話すと、和歌山県農林水産部の鳥居洋木さんはほとんど関東に出荷されない県産の桃をアピールした。

全国わかやまポンチ協会総裁の小山よしおさんは、和歌山県が誇る「うめ」や県産のフルーツを全国にPRするために生まれた、「わかやまポンチ」プロジェクトについて説明し、「現地でなければ食べられないものもあるので、ぜひ和歌山に足を運んで頂けたら」と呼びかけた。

大分県代表のふるさと物産館夢市場の三浦俊壮さんは、冒頭にも紹介した「幻の桃」、クリーンピーチについて話した。三浦さんによれば「生産者の高齢化は進んでいるが、まだまだ頑張ってます」とのことだ。


来場者も交えてクイズ大会



トークショーの後は「夜のケーキ屋さん」Juliさんによる「ピーチプリンセスケーキ実演講座」と、タカノフルーツパーラー・フルーツクチュリエの森山冨美男さんによる「桃カッティング実演講座」があった。

Juliさんは、食べられるお花の「エディブルフラワー」とフルーツを使った「夜のケーキ屋さん」を新宿歌舞伎町で展開している。お客さんの要望により、人形にデコレーションをするということで、今回来場者に披露してくれた。






みるみるうちに完成した


タカノフルーツパーラー・森山冨美男さんによる「桃カッティング実演講座」

登壇者からは有名産地と並んで、地元の桃をアピールすることができてよかったという声も上がった。イベント終了後、和歌山県から登壇した鳥居さんに話を聞くと、

「和歌山県の桃はほとんど東京に出てこないのですが、今回和歌山の桃も美味しかったと言ってもらえて嬉しかったです」

と素直な喜びを語ってくれた。