大迫勇也の武器は「半端ない」神経の図太さ!でもコスプレとトマトが苦手
コロンビア戦では香川真司のPKによる先制点の後、同点に追いつかれ窮地に陥った日本を救ったのが、勝ち越しゴールを決めた大迫勇也。
鹿児島城西高校3年時に出場した全国高校サッカー選手権において、対戦相手の選手が彼をたたえて叫んだ、《大迫、半端ないって!》は、早くも今年の流行語大賞に推す声もあるなど、話題を呼んでいる。
コスプレは「ほんっとにイヤだ」
しかし、本人は自分が変に話題になることを嫌うようなシャイな性格だという。
「サコ(大迫)も最初は、“頑張ります”しかコメントしないような青年でしたね」
そう話すのは、大迫が高校卒業から海外挑戦するまで所属した、鹿島アントラーズを長年取材するサッカーライターの田中滋さん。
「だんだんと話すうちに、サッカーをよく知っている選手だなという印象を持ちました。フォワードなど前線の選手は感覚でやっているような人が多いですが、彼は全体を俯瞰してとらえたコメントをすることが多くなっていきましたね」(田中さん、以下同)
鹿島の新人選手は、その年にチームが主催するイベントに、変装して参加しなければならないというちょっと厳しいルールがある。
「入団した年のイベントでは、サコはキノコのかぶりものをしていましたね。すごいイヤだったみたいですよ。ドイツのチームに移籍しても、向こうでは選手がコスプレをして参加しなければいけないお祭りがあるのですが、それも“ほんっとにイヤだ”って言ってましたね(笑)」
ちなみにドイツでのコスプレは、'14年に結婚した妻の三輪麻未とアメリカのアニメ『ミニオンズ』のキャラクターに扮したものだった。
10代からドイツに渡った現在まで長年、大迫を見続ける田中さんによると、彼の素顔は……。
「器が大きい人ですね。なんでも食えるし、どこでも寝れる。しいていえばトマトが苦手(笑)。サッカー選手にとって、彼の精神的な図太さは武器でしょうね。海外に出て言葉はできなくても、細かいことは気にしないのできっとどの国でも暮らしていけると思います。
ただ、あまりに気にしないので海外遠征に行くときも“どこの国に行くのかわかってるのかな?”とこちらが心配になることが何度もありましたね(笑)」
予選リーグはあと1戦。規格外な“半端なさ”で日本代表を勝利に導いてほしい!