市川海老蔵「麻央基金」&「ブログの書籍化」を頓挫させた “ネガティブな声” の中身
小林麻央さん(享年34)の「偲ぶ会」が6月23日に都内で行われた。
夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)、麻央さんの姉・小林麻耶(38)、長女の麗禾ちゃん(6)、長男・勸玄くん(5)のほか、生前、麻央さんと親しかった仕事仲間や友人約200人が出席。
日本テレビ系『NEWS ZERO』で共演した「嵐」の櫻井翔(36)、TBSの安住紳一郎アナウンサー(44)、歌手の大塚愛(35)ら、親交の深かった約10人がスピーチし、歌手の平原綾香(34)は代表曲『Jupiter』をアカペラで熱唱したという。会は完全非公開で行われたが、
「麻央さんが所属していたセントフォースの社長、現場マネジャー、フジテレビ伊藤利尋アナウンサー(45)、『湘南乃風』若旦那(42)らもスピーチもありました。
会場中央のモニターでは麻央さんの生前の姿がスライドで映し出され、麻央さんの活躍をまとめたVTRが流れる頃には、我慢も限界だったんでしょう、長女の麗禾ちゃん、長男の勸玄くんは涙を流していましたね。海老蔵さんもハンカチで目を抑えて、VTRをじっと眺めていました」(出席した芸能関係者)
お別れの会は一つの区切りでもあるが、海老蔵の本心は複雑だったようだ。
麻央基金とブログの書籍化
24日、長野県の志賀高原で行われた植樹プロジェクト『ABMORI 2018』に参加した際に海老蔵は、昨年の『ABMORI』でも宣言していた、乳がん患者を救うための『麻央基金』設立の進捗状況について、
「まだ放置しています。やらないといけないんですけど、やろうとすると余計なことを言う人がいるし…」と、進展がないことを明かした。
また、昨年12月には麻央さんのブログの書籍化についても宣言していたが、
「それも同じなんですね。人々の救いになることもあるけど、違うふうに受け止める方もいらっしゃる」と、反対の声を受けていることを告白し、
「せっかく情熱を、愛情をもってやっていても、逆の効果も昨今、あるじゃないですか。それは彼女(麻央さん)も望んでいない。だから、作ったけど、出しませんでした。多分出さないと思います」
と苦渋の決断を語った。一方、その背景について、事情に詳しい広告代理店関係者はこう語る。
「今までに棚上げになっていた基金と出版のことですが、どちらも専門のノウハウがないのに意見をあまり聞いてくれず、自分たちでやりたがるから進まないようなんです。
ネットの書き込みでは、麻央さんの過去の闘病を巡って常に『どんな時期に標準治療や民間療法をしていたのか?』といった疑問の声が強く、“過去のブログをまとめただけの出版では、読者も納得がいかないのでは?” という出版社側との構成上での折り合いが合わず、頓挫したというのが本当のところです。
海老蔵さんも形にしようと頑張っているようですが、実現させるのは難しいかもしれません」
大きな存在となった麻央さんとの思い出を今後、どう形にしてゆくのだろうか。
<取材・文/宮崎浩>