古いiPhoneで子どもを守る! 13歳未満でも持てる子ども用Apple IDの発行方法と活用
子どもが成長し、小学校に進学する。それは子どもにとっても、親にとっても、とても嬉しいことだ。
しかし、子どもの成長は、嬉しいことばかりではない、心配ごとも増える。
小学生になれば、一人で登下校しなければならないからだ。
最初は、一人で登下校できるのか心配だったが、子どもの順応性は意外と高く、あっという間に一人で登下校できるようになる。
そうなると更なる心配が湧く。
子どもは、一人で行動している間、知らないところでどうしているのか?
いつ帰宅するのか、今か今かと、心配しながら帰りを待っているのが現実だろう。
特に最近は、登下校で犯罪被害に遭うことも増えており、親にとっては心配だ。
実は、筆者の子どもは、迷子で警察のお世話になったことがある。
公園で目を離した隙に、お友達について行ってしまい、迷子になっているところを保護されたのだ。
幸い住所が分かったため、パトカーで家まで送ってもらえたのだが、その間、悪い人に連れて行かれたのではないかと不安でたまらなかった。
そんな経験もあり、小学校の入学を機にキッズケータイの購入も検討していた。
しかし、キッズケータイと言っても、それなりに費用もかかるし、子どもが成長すれば直ぐスマホが必要にもなる。
そこで以前使っていたiPhone 6sを再利用してみることにした。
これが大正解だった。
子ども用にiPhoneを設定してみると、予想以上に便利に使うことができたのだ。
今回は、その活用方法を紹介していく。
iPhoneに子ども用アカウントを作るには?
Apple IDは、通常、13歳未満では発行することができない。
しかし保護者のApple IDからなら、子どものApple IDを発行することができる。
発行方法は、
・iPhone設定のiCloud設定から、ファミリー共有を選択する
・「ファミリーメンバーを追加」から「お子様用アカウントを作成」をタップする
お子様用アカウントは13歳の誕生日までは、親のApple IDのファミリーに登録される旨が明記されている。
まずは、子どもの誕生日を入力して登録をする。
保護者の本人確認のため、
・クレジットカードのセキュリティコードを入力
・子供の名前を登録する
次にApple IDとパスワードを設定する。
パスワードを忘れたときのための質問を3つ設定する必要があるので、子どもが分かる質問を考えておこう。
「承認と購入のリクエスト」をオンする。
オンにすると、アプリやコンテンツの購入の際、保護者の承認が必要になる。
子どもが勝手に購入したり、間違って購入したりしないように是非オンにしておこう。
重要なのは、「位置情報をファミリー内で共有します」設定だ。
これをオンにしておくと、親が子どもの位置情報を取得できるようになる。
子どもの安全確認のため使うので、この設定は必ずオンにしておく。
親のiPhone設定が終わったら、
子ども用iPhoneに、親のiPhoneで作成したApple IDを登録すれば完了だ。
2台目以降のiPhoneやiPadは、
・家族で利用するiPad
・家庭で使う古いiPhone
これらには、親のApple IDを設定している人が多いだろう。
しかし、子どもにiPhoneを持たせるなら、
・親が使うアカウント
・子どもが使うアカウント
これは分けておいた方が安心だ。
親のアカウントを子どもにも使わせると、
・親のiCloudのデータや設定などを、子どもが誤って変更する
・親のFacetimeやiMessageなどで通信できてしまう
といったリスクが発生するからだ。
一方、親と子どものアカウントを分ければ、
・子どもの利用状況を把握しやすい。
以上の理由から、
子どもにiPhoneを持たせるなら、子ども用アカウントを取得して使わせるほうがよい。
iPhoneは格安スマホでおトクに使おう
さて、子どものアカウントが作成できたら、使わせるiPhoneを用意する。
新規に子ども用iPhoneを買うのはコストがかかる。
幸いiPhoneは、古いモデルでもOSを最新にすることで、現行モデルとほぼ同じ機能が利用できる。
したがって親が機種変更後、使わなくなった旧モデルのiPhoneを使うといいだろう。
旧モデルのiPhoneを手軽に利用するなら、格安SIMがオススメだ。
親がiPhoneを使っていれば、子どもとデータ通信専用SIMでもFacetimeで音声通話をすることができる。
LINEアプリがあれば、LINEの友達とも連絡を取ることもできる。
とりあえず使ってみたい場合は、契約期間の縛りが無いデータ通信専用SIMでもよい。
子どもの年齢が上がり、通話する用途ができたら通話契約の追加を検討すればよい。
「iPhoneを探す」で、安全を確保する!
筆者がiPhoneを子供に持たせる一番の目的は、迷子や犯罪被害から守るためだ。
iPhoneの位置探索サービス「iPhoneを探す」という機能を利用したかったからだ。
「iPhoneを探す」を使うには、
・iPhoneの設定をオンにする
・ファミリー共有グループへの位置情報の共有を許可しておく
これが必要となる。
「iPhoneを探す」アプリを開くと、位置情報を共有しているファミリー共有グループの端末が表示されている。リストをタップすると、それぞれの端末の位置を表示した地図が開く。
子どもの現在地を地図で確認できるので、とりあえず外出時に鞄に入れておいてもらうだけでも安心度が増す。
「iPhoneを探す」アプリからアクション操作をすることもできる。
・サウンドを再生
・紛失モード
・iPhoneを消去
以上の操作を行うことができる。
この中で、サウンドを再生する機能は、子どもには有効だ。
物をなくしがちな子どもには便利だ。
また、人混みでも、子どものiPhoneを鳴らして場所を確認することもできる。
「iPhoneを探す」は、iOSの標準機能なので特別な契約は必要ない。
親がiPhoneを使っていれば、一番使い勝手のいい子どもの位置確認サービスと言えるだろう。
iPhoneを子どもに持たせてみてどう感じたか
実際に、子どもに古いiPhoneを持たせてみた結果は、親がiPhoneを使っている前提ではあるが、子どもにiPhoneを持たせる選択は十分に実用的だと感じた。
・小学生にスマホはまだ早い
・キッズケータイで充分
という声も多いと思うが、古いiPhoneでも機能を絞って利用することはできる。
Apple IDの「子どもアカウント」を上手に使えば、
・子どもの利用をある程度コントロールできる
・位置を確認できる
・FacetimeやiMessegeで連絡可能
・同一ファミリー共有グループで購入したアプリやコンテンツのシェアも可能
などメリットもある。
ただし、小学校によっては、携帯やスマホの持ち込みを禁止しているところもあるので、学校に持たせていく場合には確認が必要だ。
もし、自宅に眠っている古いiPhoneがある場合、子どもにiPhoneを持たせてみてはいかがだろうか。
執筆:ちえ
しかし、子どもの成長は、嬉しいことばかりではない、心配ごとも増える。
小学生になれば、一人で登下校しなければならないからだ。
最初は、一人で登下校できるのか心配だったが、子どもの順応性は意外と高く、あっという間に一人で登下校できるようになる。
そうなると更なる心配が湧く。
子どもは、一人で行動している間、知らないところでどうしているのか?
いつ帰宅するのか、今か今かと、心配しながら帰りを待っているのが現実だろう。
特に最近は、登下校で犯罪被害に遭うことも増えており、親にとっては心配だ。
実は、筆者の子どもは、迷子で警察のお世話になったことがある。
公園で目を離した隙に、お友達について行ってしまい、迷子になっているところを保護されたのだ。
幸い住所が分かったため、パトカーで家まで送ってもらえたのだが、その間、悪い人に連れて行かれたのではないかと不安でたまらなかった。
そんな経験もあり、小学校の入学を機にキッズケータイの購入も検討していた。
しかし、キッズケータイと言っても、それなりに費用もかかるし、子どもが成長すれば直ぐスマホが必要にもなる。
そこで以前使っていたiPhone 6sを再利用してみることにした。
これが大正解だった。
子ども用にiPhoneを設定してみると、予想以上に便利に使うことができたのだ。
今回は、その活用方法を紹介していく。
iPhoneに子ども用アカウントを作るには?
Apple IDは、通常、13歳未満では発行することができない。
しかし保護者のApple IDからなら、子どものApple IDを発行することができる。
発行方法は、
・iPhone設定のiCloud設定から、ファミリー共有を選択する
・「ファミリーメンバーを追加」から「お子様用アカウントを作成」をタップする
お子様用アカウントは13歳の誕生日までは、親のApple IDのファミリーに登録される旨が明記されている。
まずは、子どもの誕生日を入力して登録をする。
保護者の本人確認のため、
・クレジットカードのセキュリティコードを入力
・子供の名前を登録する
次にApple IDとパスワードを設定する。
パスワードを忘れたときのための質問を3つ設定する必要があるので、子どもが分かる質問を考えておこう。
「承認と購入のリクエスト」をオンする。
オンにすると、アプリやコンテンツの購入の際、保護者の承認が必要になる。
子どもが勝手に購入したり、間違って購入したりしないように是非オンにしておこう。
重要なのは、「位置情報をファミリー内で共有します」設定だ。
これをオンにしておくと、親が子どもの位置情報を取得できるようになる。
子どもの安全確認のため使うので、この設定は必ずオンにしておく。
親のiPhone設定が終わったら、
子ども用iPhoneに、親のiPhoneで作成したApple IDを登録すれば完了だ。
2台目以降のiPhoneやiPadは、
・家族で利用するiPad
・家庭で使う古いiPhone
これらには、親のApple IDを設定している人が多いだろう。
しかし、子どもにiPhoneを持たせるなら、
・親が使うアカウント
・子どもが使うアカウント
これは分けておいた方が安心だ。
親のアカウントを子どもにも使わせると、
・親のiCloudのデータや設定などを、子どもが誤って変更する
・親のFacetimeやiMessageなどで通信できてしまう
といったリスクが発生するからだ。
一方、親と子どものアカウントを分ければ、
・子どもの利用状況を把握しやすい。
以上の理由から、
子どもにiPhoneを持たせるなら、子ども用アカウントを取得して使わせるほうがよい。
iPhoneは格安スマホでおトクに使おう
さて、子どものアカウントが作成できたら、使わせるiPhoneを用意する。
新規に子ども用iPhoneを買うのはコストがかかる。
幸いiPhoneは、古いモデルでもOSを最新にすることで、現行モデルとほぼ同じ機能が利用できる。
したがって親が機種変更後、使わなくなった旧モデルのiPhoneを使うといいだろう。
旧モデルのiPhoneを手軽に利用するなら、格安SIMがオススメだ。
親がiPhoneを使っていれば、子どもとデータ通信専用SIMでもFacetimeで音声通話をすることができる。
LINEアプリがあれば、LINEの友達とも連絡を取ることもできる。
とりあえず使ってみたい場合は、契約期間の縛りが無いデータ通信専用SIMでもよい。
子どもの年齢が上がり、通話する用途ができたら通話契約の追加を検討すればよい。
「iPhoneを探す」で、安全を確保する!
筆者がiPhoneを子供に持たせる一番の目的は、迷子や犯罪被害から守るためだ。
iPhoneの位置探索サービス「iPhoneを探す」という機能を利用したかったからだ。
「iPhoneを探す」を使うには、
・iPhoneの設定をオンにする
・ファミリー共有グループへの位置情報の共有を許可しておく
これが必要となる。
「iPhoneを探す」アプリを開くと、位置情報を共有しているファミリー共有グループの端末が表示されている。リストをタップすると、それぞれの端末の位置を表示した地図が開く。
子どもの現在地を地図で確認できるので、とりあえず外出時に鞄に入れておいてもらうだけでも安心度が増す。
「iPhoneを探す」アプリからアクション操作をすることもできる。
・サウンドを再生
・紛失モード
・iPhoneを消去
以上の操作を行うことができる。
この中で、サウンドを再生する機能は、子どもには有効だ。
物をなくしがちな子どもには便利だ。
また、人混みでも、子どものiPhoneを鳴らして場所を確認することもできる。
「iPhoneを探す」は、iOSの標準機能なので特別な契約は必要ない。
親がiPhoneを使っていれば、一番使い勝手のいい子どもの位置確認サービスと言えるだろう。
iPhoneを子どもに持たせてみてどう感じたか
実際に、子どもに古いiPhoneを持たせてみた結果は、親がiPhoneを使っている前提ではあるが、子どもにiPhoneを持たせる選択は十分に実用的だと感じた。
・小学生にスマホはまだ早い
・キッズケータイで充分
という声も多いと思うが、古いiPhoneでも機能を絞って利用することはできる。
Apple IDの「子どもアカウント」を上手に使えば、
・子どもの利用をある程度コントロールできる
・位置を確認できる
・FacetimeやiMessegeで連絡可能
・同一ファミリー共有グループで購入したアプリやコンテンツのシェアも可能
などメリットもある。
ただし、小学校によっては、携帯やスマホの持ち込みを禁止しているところもあるので、学校に持たせていく場合には確認が必要だ。
もし、自宅に眠っている古いiPhoneがある場合、子どもにiPhoneを持たせてみてはいかがだろうか。
執筆:ちえ