【初体験】二郎&蒙古タンメン中本が融合!人形町「火の豚」の″フュージョン麺″に食欲が崩壊!
ひとつの食のジャンルとして熱狂的なファンをもつ「ラーメン二郎」。
そして、辛ウマラーメンの最高峰として、同じくファンから根強い人気を集める「蒙古タンメン中本」。
このラーメン界屈指の戦闘力を誇る二郎・中本という二大巨頭に影響を受け、なんとこの両者を合体させてしまったお店があるらしいのです!
それが、埼玉県にある二郎インスパイア系の「火の豚」。そして、ラーメンファンの間で人気に火がつき、遂に2018年3月に東京初進出。「火の豚」人形町駅前店がオープンしたとの噂を聞いて、さっそく訪問してきました!
オープンから1ヶ月。未だ行列は途切れない
訪れたのは平日の午後3時ごろ。間もなく昼の部の営業も終わりという時間帯ですが、店外に並ぶお客さんがいたのにはびっくりです。カウンター7席のお店にも関わらず、連日150食は出るという人気ぶり。
筆者は「フュージョン(800円)」を注文。麺は250グラムです。
二郎系ならではの味付け・コールは、
ニンニク(無し、入れる)
ヤサイ(少なめ、入れる、多め)
アブラ(入れる):少なめ不可
が基準のようですが、この日はホワイトボードにショウガと辛タマヨ(唐辛子・玉ねぎ・マヨネーズ)の文字が。
筆者はトッピングでにんにく・アブラ・ショウガ・辛タマヨを選択。二郎と中本のフュージョン麺の到着を、今か今かと待ちわびます。
フュージョン麺の融合やいかに…
けれん味、という言葉は「はったり」といった意味合いが強くネガティブなイメージで捉えられがちですが、演劇や映画の世界では劇的な効果を意味する褒め言葉として使います。
あえてこの「フュージョン」はけれん味たっぷりの美味しさ、と伝えたくなりました。ガツンとくる二郎系とピリッとくる中本を思わせる麻婆豆腐が派手に融合している感が強いのです。
カウンターの7席は先客で埋まり、注文したメニューが来たのは入店して10分ほど経ってから。
野菜はもやしでほぼ一色。キャベツも少々入っています。チャーシューはほろっとして脂の乗りの良いものがひとつ、標準で入っています。
自家製麺という太めな平麺は乳化したスープによく絡んでくれます。人形町駅前店の店主で「火の豚」のプロデューサー・鈴木利啓(としひろ)さんが「スープの濃厚さにはこだわりがあります。『しゃばしゃば』(二郎系ラーメンの中ではあっさり目なスープに使われる表現)と言われたくないですから」と語るとおりの濃厚さでした。
鈴木さんは火の豚を出店するにあたり、二郎は全店制覇してインスパイア系も東京・埼玉は知る限りすべて来訪したそうです。二郎出身者のキッチン担当とタッグを組んでこの味を作り上げたんだとか。
麻婆豆腐は濃い目の味付け
気になる麻婆豆腐の部分を単独で食べてみました。とろみが強くついており、やや本家よりも味が濃い目のような気がします。
「蒙古タンメン中本も長い間ラーメン好きとして通っていますよ。そのままの味わいですと二郎系のスープに負けてしまうので、麻婆豆腐のスープの濃さ、山椒や味噌の配合を調整して二郎系のスープに負けない味を作っています」
と鈴木さんが語るとおり、二郎のスープの「ガツン」に負けない「ガツン」を出していました。
次に、麺に麻婆豆腐を絡めて食べてみます。確かにどちらかが生きる、死ぬということではなく、両方の味が主張をしているようです。
例えて言えば、アニメ「トムとジェリー」の歌詞にあるような「仲良く喧嘩しな」という感じでしょうか。双方の主張ぶりを楽しむのもおもしろいでしょう。
250グラムの麺と辛口の味付けはスルスル入る
筆者は二郎系ラーメンの麺の量は200グラムくらいが丁度良いのですが、この250グラムの麺は麻婆豆腐の辛味やトッピングのショウガのさっぱりさも手伝い、スルスルと入っていきました。
二郎はこってりしすぎていて沢山食べられない、という方であってもぜひチャレンジしてみてほしいです。
メニューも店舗も増やしたい
今後の展開について鈴木さんは、
「メニューは少なくとも数種類にはしたいですね。流石にフュージョンだけというのはいずれ飽きられてしまうでしょう。暖かくなればつけ麺も提供したいですし、今日も試験的に『まぜそば』を出していました。店舗についてももっと増やしていければいいなあと思っています」
と語っていました。
スープの濃さを担保するために、現在は1日150食以下程度で店じまいをしてしまう人形町駅前店。
「平日の14時くらいか17時〜18時半くらいだと入りやすいですよ」
とオススメの時間帯も教えてくれました。
マンガ「ドラゴンボール」の名シーンのひとつに、主人公の孫悟空らが合体してより強いパワーを生み出す「フュージョン」。濃厚な二郎系のラーメンに、これも濃厚な蒙古タンメン中本を思わせる麻婆豆腐を合体することで、よりパワフルな味わいに仕上がっていました。
みなさんもこの"フュージョン麺"ぜひお試しあれ!
二郎系ラーメン
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