3期目に突入する村井満チェアマン

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 Jリーグは30日に行った理事会において、村井満チェアマンの再任を内定した。3月27日の社員総会で正式に決定する。

 村井チェアマンは1959年8月2日、埼玉県川越市出身の58歳。人材派遣などのサービスを手掛ける株式会社リクルートホールディングス出身で、14年より5代目となるJリーグチェアマンに就任。初めてサッカー界以外から抜擢された。

 Jリーグを立ち上げた川淵三郎氏が退任した2002年以降では4人のチェアマンがいるが、村井チェアマンまでの3人は、いずれも2期4年で退任。村井チェアマンは川淵氏以来の“長期政権”となる。

 現執行部の意見を完全に排除した形で行われた選考委員会でも、全9名の全員一致により、村井チェアマンの再任を承認。任期中にパフォーム社との大型契約を締結するなど、手腕を高く評価された形だ。

 会見でこれまでの4年間を振り返った村井チェアマンは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場枠が来季よりプレーオフに2チームが回ることになったことを挙げ、「競技面で結果が残せなかった」と反省。「環境整備の面でも力不足を感じるし、組織の形態を整えたりするのに時間がかかった。人材系の畑出身の私としては、不本意に思っている」と反省面ばかりを強調した。

 また「結果的に5年目に入ることだと思う」と謙遜すると、「任期中に吹田スタジアムのこけら落としをやりましたが、私の前に井戸を掘った人たちがいたから、たまたま私のところであった。役割としてはどれだけ種がまけるかだと思っている。月並みですが、一年一年、将来のために種をまくことを続けていきたい」と気を引き締めていた。

▽歴代チェアマン

初代(1991〜2002年)

川淵三郎(元JFA会長)

第2代(2002〜2006年)

鈴木昌(元鹿島社長)

第3代(2006〜2010年)

鬼武健二(元C大阪社長)

第4代(2010〜2014年)

大東和美(元鹿島社長)

第5代(2014〜現在)

村井満

(取材・文 児玉幸洋)
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