CBS MarketWatchによると、28日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月物は、米エネルギー省が同日発表した23日までの週の週間石油在庫統計で、原油在庫が前週比240万バレル減の3億0570万バレルとなったことに加え、ハリケーンで被災したメキシコ湾岸の石油関連施設の復旧が進んでいないことから、供給不安が再燃して買われ、一時、1バレル＝67.40ドルまで上伸して67ドル台を突破後、前日比1.28ドル（2％）高の1バレル＝66.35ドルと反発して引けた。

　　ガソリン先物の10月物は、一時、1ガロン＝2.35ドルに上伸した後、前日比17.29セントの2.3393ドルで、暖房油も同7.25セント高の2.1411ドル続伸し、過去3週間の最高値で引けた。

　　また、天然ガス先物の10月物は、ハリケーンの被害を受けたメキシコ湾岸の生産施設の復旧が遅れていることに加え、冬の暖房需要が高まるとの見方から買われ、一時100万Btu＝14.80ドルまで上伸して最高値を更新した後、同1.251ドル（9.9％）高の100万Btu＝13.907ドルと続伸して引けた。米エネルギー省は29日、23日までの週の天然ガス在庫を発表する予定で、市場では在庫の増加が見込まれている。【了】