メジャー7球団との面談を終え、正式にエンゼルスに入団することになった大谷翔平【写真:田口有史】

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MLB公式サイトが6つの理由を面白おかしく“推測“

 日本ハム・大谷翔平投手のエンゼルス入団が決まった。二刀流右腕は、プレゼン資料を提出したチームの中から7球団を選び、ロサンゼルスで面談。パドレス、マリナーズが本命という声が多い中で、温暖なアナハイムに本拠地を置く。

 いったいなぜ、大谷はエンゼルスを選んだのか。その理由は現地時間9日午後3時(日本時間10日午前8時)から本拠地エンゼル・スタジアムで行われる会見で明らかになるはずだが、予想外とも言える結末には、米メディアも驚きを隠せない。MLB公式サイトは特集記事を掲載し、その理由に迫っているのだが…。

「ショウヘイ・オオタニがエンゼルスを選んだ本当の理由を順位付け」

 この見出しで伝えたのは、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」。記事では「金曜日午後、ショウヘイ・オオタニはエンゼルスと契約を結び、球界に衝撃を与えた」として「オオタニはなぜエンゼルスを選んだのだろうかとあなたは思うだろう。我々は考えてみた。理由を順位付けしてみよう」と6つの項目を面白おかしく挙げている。

 1つ目は、将来の野球殿堂入りが確実な強打者、アルバート・プホルス内野手の存在。ただ、タイトルは「もしニック・ジョナスがアルバート・プホルスから学ぶことができるなら、もちろんオオタニにもできるだろう」。今季序盤にチャリティーを行った際、プホルスが打撃ケージの後ろに陣取り、歌手のニック・ジョナスのバッティングに目を光らせていた時の動画を紹介。そして「誇張ではないが、NPBの元本塁打競争優勝者であるオオタニはジョナスほどプホルスから打撃について学ぶことはない。しかし通算614本塁打男から打席でアドバイスを求めることは問題ないだろう」としている。

 2つ目には、「アンドレルトン・シモンズの魔術の協力者となることは素晴らしい」とのタイトルで、メジャー最高の遊撃手とも言われる名手の超人的な守備の動画を掲載。「ハイライトでアンドレルトン・シモンズの並外れた守備を見るのと、その恩恵を受けるラッキーな投手になるのとでは全く別物である。オオタニの元同僚がいかに優れていようとも”シンバ”よりも秀でるのは困難だろう」。愛称である「シンバ」を使った上で、投手にとって実に心強い存在であるシモンズが、エンゼルス入団を決断した理由の1つではないかと推測している。

「ラリー・モンキーの大ファン」「ディズニーランドに行きやすい」も…

 3つ目はシンプルに「ラリー・モンキーの大ファン」。エンゼル・スタジアム名物のマスコットキャラクターについて、記事では「おそらく彼はペットにするチャンスさえも得るだろう!」と指摘。また、4つ目は「オオタニは2002年エンゼルスの隠れ大ファンだった」。エンゼルスが初の世界一に輝いてから、今年で15年が経過してしまった。

 5つ目は「ディズニーランドに行きやすい」。誰もが大好きなテーマーパークは、エンゼル・スタジアムの目と鼻の先にある。「地球上で最も幸せな場所ともてはやされる、この象徴的アトラクションはエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムからたったの5マイル(約8キロ)だ」。大谷がディズニー好きであれば、確かに魅力的な条件だろう。

 そして、最後に挙げられているのが、スーパースターの存在。ただ、こちらもプホルスと同様にひとひねりが入っている。「オオタニはウェディングでマイク・トラウトを驚かせたいと心から思っている」。人格者としても知られるトラウトとチームメートになることは大谷にとって間違いなくプラスだが、まずは結婚式でサプライズ登場することがエンゼルス入団の理由だというのだ。

「おそらく、トラウトのウェディングはいよいよ明日に迫っている。しかし、まだギリギリでゲストになることはできる! オオタニ契約のニュースが流れた後、トラウトはツイートした。トラウトは一刻も早く新チームメイトに会いたいのだろうと、我々は確信している。彼のウェディングにおいてさえも。オオタニが隠れられるほど巨大なケーキをトラウトが用意していれば、さらに完璧だ」

 トラウトは大谷入団決定後、自身のツイッターで目のイラストを2つだけ掲載。仰天している様子を表現し、歓迎の意向を示していた。ただ、1つだけ大きな“障害“が…。トラウトの結婚式と大谷の入団会見はともに9日に行われる予定で、バッティングしてしまっているのだ。

 さて、エンゼルスを選んだ本当の理由はいったい何なのか。トラウトの結婚式が行われている日に、大谷は本拠地での会見で心の中を明かしてくれるはずだ。(Full-Count編集部)