「パチューカのスター」 元ミラン10番本田を伊メディア特集「メキシコクラブの広告塔」
ミランで栄光の10番を背負った日本人司令塔の本田に注目
北中米カリブ海王者のパチューカ(メキシコ)FW本田圭佑はUAEで行われているFIFAクラブワールドカップ(W杯)に参戦する。
アフリカ王者ウィダード・カサブランカ(モロッコ)と対戦する9日の準々決勝でクラブW杯デビューが見込まれるが、昨季までACミランで栄光の背番号10を担った本田について、イタリアメディアも「元ミランのホンダがパチューカのスター」「日本人司令塔はメキシコクラブの広告塔」と特集している。
クラブ世界一決定戦に北中米カリブ海王者として参戦してするパチューカについて、特集したのは世界的ネットワーク「FOXスポーツ」イタリア語版だ。本田が去ったイタリアでは、メキシコサッカーについての興味はほとんどないという。
「イタリアではメキシコサッカーの話題はさほどない」と特集では指摘。そのうえで、現在FIFAランク16位のメキシコの有名選手と言えば、元バルセロナDFラファエル・マルケス氏、ウェストハムFWチチャリート、そして元レアル・マドリードFWウーゴ・サンチェス氏という人気の3人を紹介している。
クラブで言えば、チーバスとアメリカの2クラブ以外について「名前を挙げるのも難しい」というが、イタリアで知名度の低いパチューカにもお馴染みの名前は存在する。
「パチューカのスターは日本のトップ下、ケイスケ・ホンダだ」と記事では言及。ミランに3年半在籍し、今季開幕前にメキシコへと移籍した日本人の名前を挙げて次のように触れている。
本田の「国際経験」がクラブW杯で生きるか
「ミランから移籍金ゼロで夏に(パチューカへ)やって来た。この補強はまだ期待通りの結果をもたらしていない。入団会見後も筋肉の故障で、徐々に復活し始めているところだ。10月中旬にレギュラーとなり、ここまで(リーグ戦)12試合で3ゴールだ」
右足ふくらはぎの故障で開幕から出遅れた本田。カップ戦では4試合3ゴールと決勝進出に貢献したが、チームはリーグ前半戦で低迷。プレーオフ進出権を手にすることができず、記事ではいまだ期待通りの活躍とは言えないと厳しい視線を送っている。
「プレーオフから脱落したが、パチューカはホンダの国際経験がクラブワールドカップで実を結ぶことを祈っている」
パチューカは失望に終わったリーグ戦の不振を乗り越えるために、補強の目玉となったスター本田の経験値、そしてアジア市場開拓の旗手としても期待を寄せている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images