[OH!バンデスーミヤギテレビ]2017年10月23日放送の「宮城解体新書」のコーナーで、はらこ飯が紹介されました。

はらこ飯は、宮城県亘理町(わたりちょう)の荒浜が有名です。鮭の切り身の上に、鮭のはらこをのせた丼のことで、秋は一番脂がのっていて美味しいです。でも、いつから食べられていたのでしょうか?

はらこめし(くーさん撮影、Flickerより)

江戸時代に政宗公に献上したのが始まり

亘理町立郷土資料館の職員によると、諸説ありますが、江戸時代に貞山堀の工事臨検で訪れた、伊達政宗公に荒浜漁民が鮭のはらこをご飯にのせ、献上したところ、政宗公がとても喜ばれ、側近に吹聴したのが始まりということでした。

ほかにも明治初期に書かれた豪商の日記にも、はらこ飯の記載があることから、江戸時代あたりにはすでに、身近な料理だったようです。

さらに、荒浜付近の気候も関係している可能性があるそうです。鮭は秋に獲れ、ほかの地域では冬に備えて保存食にするのが一般的ですが、荒浜は温暖な気候のため、保存食として備えなくてもよかったそうです。

はらこ飯は、家庭でつくる場合も多く、各家庭で独自のアレンジがあるそうです。それをウリにしたお店も数多くありますので、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか?(ライタ―:sakuranezumi)