殊勝なパフォーマンスでチームを勝利に導いた本田。1試合2ゴールはメキシコ移籍後初だ! (C) Getty Images

写真拡大

 現地時間10月25日、メキシコカップの決勝トーナメント1回戦が行なわれ、パチューカはサカテペク(2部)と対戦した。
 
 日本代表MFの本田圭佑は右サイドハーフで先発出場。プレブラ戦(メキシコリーグ14節)から中3日という厳しい日程ながら、多くの主力とともに試合開始からピッチに立った。
 
 パチューカは序盤からボールを支配して相手ゴールに迫りながらも、本田のCKから生まれた決定機をアンヘル・サガルが外してしまうなど、チャンスを決めきれない展開が続いた。
 
 しかし、17分に左サイドのサガルが上げたクロスにエリク・グティエレスが頭で合わせて均衡を破ると、36分に本田が魅せる。
 
 ペナルティーエリア内右でボールを持った本田は、自ら仕掛けて中へ切り込むと、得意の左足を一閃。やや角度のあるところから豪快なシュートをネットに突き刺した。
 
 さらに本田は前半終了間際にも再びゴールを奪取する。
 
 45分、味方のスルーパスに抜け出した本田は、飛び出してきた相手GKを冷静に見極め、落ち着いてゴールへと流し込み、チームに勢いをもたらす3点目を決めた。
 
 メキシコ移籍後、初の1試合2ゴールを決めた本田の鮮烈な活躍もあり、パチューカは3点のリードを奪って前半を終えた。
 
 後半に入ってもパチューカは主導権を握る。56分、途中出場のエリク・サンチェスがドリブルで持ち上がり、左サイドへ絶妙なスルーパスを供給。これに飛び出したサガルが、しっかりと沈めて試合を決定付ける一撃を見舞った。
 
 怒涛のゴールラッシュはさらに続く。60分、中央でボールを受けた本田が起点になって左サイドへ展開。これを受けたサガルからゴール前へクロスボールが送られると、途中出場のヘルマン・カノが押し込んで、パチューカはリードを5点差に広げた。
 
 そして、このプレーの直後の61分に疲労が見え始めていた本田はナウーム・ゴメスと交代し、ピッチを退いた。
 
 試合終盤にDFエマヌエル・ガルシアが、レッドカードを提示されて退場するアクシデントこそあったものの、危なげなく試合を進めたパチューカは、相手に反撃を許すことなくシャットアウト。結局、5-0でサカテペクを退け、メキシコカップ準々決勝へと駒を進めた。