Xbox One X初回限定版が歴代最速で予約完売。台数は秘密
新型ゲーム機 Xbox One X の発売記念モデル『Project Scorpio Edition』が歴代最速で予約完売になったとマイクロソフトが伝えています。

最大市場の北米では、マイクロソフトストア直売およびアマゾン、Best Buyなどで完売、または品切れの意の「近日中」表示。マイクロソフトによると、発売記念限定モデルのスコーピオ・エディションは増産せず、9月中に通常版に切り替えて予約受付を再開する予定です。

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速報:『Xbox One X』は11月発売、499ドル。開発名 Scorpio こと『史上最強ゲーム機』

今年2017年11月7日発売の Xbox One X は、2013年発売の現行Xbox Oneと完全な互換性を維持しつつ、GPUやメモリ容量、メモリ帯域などを大幅に強化した上位モデル。

互換性のある上位版で同じゲームがより豪華になるのは先行する PlayStation 4 Pro と同じですが、マイクロソフトはグラフィック性能の指標のひとつ6TFLOPSを旗印に、PS4 Proもしのぐ「史上最高性能ゲーム機」を謳います。

(TFLOPS(テラフロップス)の数字だけでみれば、Xbox One X は無印Xbox One の約4倍、PS4の約3倍、PS4 Proの約1.5倍くらい。実際には12GBに増量したメモリや高速化した帯域も大きな特徴です)。



開発コードネームを冠した Project Scorpio Edition は、この Xbox One X の発売記念限定モデル。無印Xbox One では本体とコントローラに Day One 2013 の特別な印字がついた『Day One Edition』が発売記念モデルでした。

Xbox One Xに発売記念の『Project Scorpio』エディション。独自デザインの数量限定版

マイクロソフトによれば、予約受付開始から売り切れまでは歴代最速。ただし、マイクロソフトはXbox One とPS4の台数差が大きく開いてきたころから具体的な販売台数を公表していないため、何台用意したのか、具体的にどれくらいの売れ行きなのかは隠したままです。

とはいえ、売り切れまでの時間だけでなく開始5日間の予約台数でも歴代Xboxを上回ったとしていることや、マーケティング的に重要な時期にもかかわらず通常版との切り替えのため予約受付を一時的に中止していることなどから、極端に少ない数でハイ売り切れました!!と完売商法をしているわけでもないようです。

販売は決定しているものの日時未定の日本からはあまり心穏やかでないニュースですが、Project Scorpio Edition と通常版との違いは本体とコントローラのロゴ、外装のドットパターン、限定の縦置きスタンド、外箱のデザイン程度。特に割安だったり、バンドルが多かったりするわけではありません。

Xbox One 初代では第一陣から10か月ほど遅れて2014年発売だった日本向けに、「2013」の印字だけない国内版Day Oneエディションが用意されましたが(そして長らく市場に残っていましたが)、今回はどうなるのか、国内価格と発売日とあわせて気になるところです。

余談: 国内ではXbox 360以上に売れていない少数派の Xbox One ですが、昨年末に登場した小型軽量な改良版 Xbox One S では、お約束のように日本でも入手困難がしばらく続きました。

日本マイクロソフトいわく、ゲーマー需要だけでは限りがあるため UHD Blu-ray 再生機能を前面にアピールしてメディアプレーヤーとしての販売を狙ったところ、予想を裏切ってコアゲーマーからの初動需要が高く、当初用意した在庫では間に合わず品薄が続いたとのこと。このように、コアでニッチであるほど需要の予測は難しいもののようです。

余談2: Xbox One X は価格も高いコア層向けのため、熱心なXboxファンや、市場さいつよに心躍らせる最新ハードウェア好き、当然PS4 Pro もゲーミングPCも持っている全機種派、あるいはコスパ重視で上設定のPUBGが遊びたいサバイバーあたりには売れそうですが、日本国内ではマインクラフト特別デザインの Xbox One S のほうが注目度は高いようです。

本体はさておき、「匠コントローラ」については新しいBluetooth対応モデルのため、PCやAndroidでも有線・無線で使えます。