大一番の豪州戦へ、本田がメンタル面の重要性強調 「チームのテーマとして強気が大事」
勝利すればW杯出場が決まる一戦 本田は「チームが強気で行けるかどうか」
日本代表FW本田圭佑(パチューカ)は、28日の日本代表のトレーニングに合流すると調整メインのメニューを消化。
そして、31日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦に対して「チームのテーマとして強気が大事」と、「強気」という言葉を強調した。
オーストラリアとの一戦は、日本が勝利すればW杯出場が決定する一方で、引き分け以下なら最終戦でアウェーのサウジアラビア戦勝利がマストという状況。まさにこのオーストラリア戦が大一番となる。だからこそという意味で、本田はメンタル面を強調した。
「この試合は僕だけでなく、チームが強気で行けるかどうか。大事な試合だからこそ、慎重さよりも強気だと思う。期待を感じていますし、選手はもちろん期待に応えられるように準備する。間違いなく、どうこうという駆け引きはないと思うので、強気でやる。それは、相手どうこうではないということなんだと思います。チームのテーマとして強気が大事。メンタルの全てなんですけど、簡単じゃないです。チームというのは色々な意識が存在するので、強気のベクトルに揃えるのは難しいが、そこに揃えるのが最良だと思う」
本田は何度も「強気」のフレーズを繰り返し、本拠地で迎えるオーストラリア戦に向けて持論を展開した。
豪州に関する質問に「言いたくない」
奇しくもバヒド・ハリルホジッチ監督もメンバー発表の記者会見で「恐れるな」という言葉を繰り返していた。日本代表90試合を経験し、3大会にわたるW杯予選を経験している本田と、前回はアルジェリアを率いて予選を突破し本大会を戦ったハリル監督が強調するメンタルは重なり合う。
本田はオーストラリアに関する質問に対して「言いたくないですね」と一蹴したが、同時に「良い相手であることは間違いないですよね。でも、当然ながら完璧なチームはないので、そこを突くイメージはあります」と眼光は鋭い。
プレッシャーがかかるから、万が一にも敗戦が許されないゲームだからこその強気。幾度となく修羅場をくぐってきた本田は、その経験から得たメンタルの重要性をハリルジャパンに浸透させていく構えだ。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images