ネイマール移籍でリーグが対立…違約金拒否に仏リーグ機構「理解できない」

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 フランスプロサッカー機構は3日、パリ・サンジェルマンからブラジル代表FWネイマールの契約解除金を受け取らない意向を示したスペインプロリーグ機構について、「理解できない」との声明を、公式サイトを通じて発表した。

 バルセロナは2日、ネイマールが退団する意思をクラブに告げたと公表。これにより、契約解除の違約金として2億2200万ユーロ(約291億円)を支払い、パリSGへ移籍することが決定的となった。だが、移籍騒動は終焉どころか、新たな事態に発展している。

 スペインでは契約解除金を支払う場合、クラブではなく一度スペインプロリーグ機構に納めることになっている。だが、同機構のハビエル・テバス会長は2日に「パリSGから金を受け取ることはない」「パリSGがクラブと国による“ファイナンシャルドーピング”を行っていることは明らかだ」「国営クラブの暴走を止める必要がある」などと非難し、解除金の受け取り拒否を表明していた。

 イギリスメディア『BBC』によると、ネイマールの代理人らが3日にスペインプロリーグ機構を訪れたが、違約金の支払いは会長の言葉通り、拒否されたという。なお、バルセロナは「今後の進展を見守る」とのコメントにとどまっているようだ。

 これに対し、フランスプロサッカー機構は「リーガがネイマールの契約解除金の受け取りを拒否したことは、驚くべきことであり、理解できないことです」と非難。「リーガに対し、FIFA(国際サッカー連盟)の規定を順守し、責任を果たすことを要請しています」と移籍承認を求めている。

 さらに「パリ・サンジェルマンを支持し、ネイマールがリーグ・アンに参戦してくれることを願っています。我々の法務は、ネイマールの契約が可能な限り早く承認されるように、パリSGを全面サポートします」とコメントした。