よく共同住宅でトラブルになるのが「ゴミ」。広島県在住のFさん(40代、男性会社員)も、マンションのゴミ置き場をめぐって、厳格な自治会長との間でギクシャクしたそうだ。

生活リズムによって変わる、ゴミ出しの時間。しかし、Fさんのマンションでは、自治会長の発案で「収集日の朝」にしか出せないようになったという。我慢しながらも従っていたが、ある時ルールを破る人がでてきて――。

南京錠で「ゴミ出し」できないように

うちのマンションのゴミ置き場では、収集日が週2回あります。収集車が来るのが朝6時ごろと早いため、私や多くの住民は、前日の夜に出していました。そんなある夜、いつものようにゴミ出しをしようとしたら、南京錠がかけられていました。そして、こんな張り紙が。

「分別や曜日を無視したゴミが多いため、今後は収集日の朝以外、ゴミ捨ては禁止します」

画像はイメージです(keyakiさん撮影、flickrより)

南京錠のカギを持っているのは自治会長。それ以降は、収集日の朝、自治会長が来るまで、ゴミを出せなくなってしまいました。しかし彼は、収集車が来るギリギリにカギを開けるため、我が家はゴミを出し損ねることが増えました。

何度も収集日を逃し、部屋にはゴミがたまるばかり。ご近所さんも同じ状態で、みんなで自治会長に直談判しに行きました。でも「決まりは決まり。ルールは変えられないよ」の一点張りで、門前払いを食らいました。

深夜に帰宅すると...

そんなある日、私は仕事が長引いて、深夜に帰宅しました。マンションに入ろうとすると、ゴミ置き場から「ガサガサ、ゴソゴソ」。どうやらゴミ出しをしているようです。理不尽でも、ルールはルール。「ダメですよ!」と声をかけました。すると――。

振り返ったのは、いつもゴミに厳しい自治会長。どうやら自分だけ、前夜にゴミ出ししていたようです。私が「どういうことですか?」と問い詰めたら、「スマン、スマン」と繰り返しながら、ゴミ袋片手に帰っていきました。

翌朝には南京錠は消え、住民は前日の夜にゴミ出しできるようになりました。でも、あの夜のことを知っているのは私だけ。他の住民は「なんで突然、ゆるくなったんだろうね?」と不思議がっていますが、事をあらだてる気はないので、近所に言うつもりはありません。

あなたの「ご近所トラブル」投稿、募集します

Jタウンネットでは、あなたや周囲の人が遭遇した「ご近所トラブル」体験談を募集しています。 寄稿フォームないしはメール(toko@j-town.net)で、具体的なエピソード(500文字〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)