15年前から宇多田ヒカルを待っていた小田和正「クリスマスの約束」に音楽の奇跡をみた
「クリスマスの約束」(TBS系列 12/23深夜24時35分〜)は、毎年クリスマス付近に放送される小田和正のライフワークになりつつある良質な音楽番組。
ここ数年はゲストを軸に、ゲストを引き立てる方向で丁寧な音楽を聴かせてくれる。
冒頭「夜空ノムコウ」を弾き語りで聴かせたのち、さっそく最初のゲストを紹介する小田。
「18年前、鮮烈 なデビューをかざると同時にスーパースターになりました、宇多田ヒカルさんです」
小田による紹介と同時に、「え───!?」という、驚きと喜びの混ざった悲鳴で沸き立つ観客席。
誰が来るのかを知らされていなかった観客に囲まれる形のステージに、申し訳なさそうにあがる宇多田。舞い上がる観客に「とにかく宇多田ヒカルさんです」と改めて念押しの紹介をする小田。
「出てくるだけで『すごーい』って言ってもらえるってすごい(笑)」
と照れる宇多田。思いがけず宇多田ヒカルを生で聴けることになるとは……嬉しいドッキリだ。
宇多田の出演を振り返り、「贈り物」と言っていた。小田にとって、それほど特別なものだったのだろう。
15年前、はじめての「クリスマスの約束」で、小田は、宇多田を含む7組の有名歌手に、強い想いを込めた直筆の手紙を送っている。
自身の選んだ彼らの曲を一緒に歌って(演奏して)くれないだろうか?と。
しかし、宇多田を含む7組全組の出演が叶わなかった。結局、小田が一人で全曲を歌うという形で「約束」の歴史は幕を開けた。
余裕がなく出演ができないことを詫びる手紙(福山雅治)や、TBSへの不信感や出演意義を見出せずにいたと告白する手紙(ミスチル桜井)が小田のもとに届けられたという。
もはやテレビにはでないと決めてしまっているので申し訳ないと告げながらも、実はオフコースに触発されてその曲を作ったのだと明かす手紙(山下達郎「クリスマスイブ」)も届けられた。
そして後日、小田のもとに直接挨拶のために足を運ぶものもいた。それが宇多田ヒカルだった。
その7組について補完しておく。
SMAP、福山雅治、桑田圭祐(サザン)、松任谷由実、宇多田ヒカル、山下達郎、桜井和寿(ミスチル)である。
山下達郎は、クリスマスイブを作った当時、30に成り立てで尖っていたことや、先輩のオフコースを強烈にライバル視していたことも(敵と詫びながら表現)手紙に書き連ね、それが、今や小田が山下の楽曲を歌ってくれることに感慨無量であるという心情も、出演辞退を詫びながら記している。
小田自身、クリスマスイブは何度もこの企画で演奏し、テーマソングだ、とまでMCで語っている。
第1回の放送では、宇多田の父からの謝辞を伝える手紙を明るく読んだあと、「オートマティック」を小田一人で歌った。そして、
「難しくって。どうゆうメロディーなの? もう、おじさん降りるよみたいな(笑)」
「よくこんな詩をこの歳で 書くなと思って」
と若い才能を絶賛している。
今回の放送では、三日間にわたるる宇多田とのリハーサルシーンなどが放送された。
「ごめんなさい、わたしじゃないんだ!」
思わず小田のパートも歌ってしまってと慌てる宇多田。娘ほど年の離れた念願のゲストをリラックスさせ、リードする小田。
「大変長いことお待たせいたしました」
はにかみながら宇多田が小田に伝えた。
最初のオファーから15年。ビッグルーキーだった彼女は、結婚し、母になった。小田も試行錯誤しながら、一人で続け、大きくしてきた。最初は全員に断られた企画を。
小田も、最初から観てきた観客も同じ気持ちで待っていただろう。
ほぼ小田のギター伴奏のみで歌いだす宇多田。Automatic だ。
伴奏がくわわり、小田のコーラスがからむ。息を呑む観客。、それぞれの15年が、自動的に蘇る。
「まだ続きますから」
と告げる小田とよろこぶ観客。
そのままCMにはいっても、小田の歌声の生命保険のCMだ。続いている。
いつもと違い、ほとんどの観客の視線が宇多田にいっていると冗談めかす小田。
「珍しい置物みたいな感じ」
と応じる宇多田。「ふだんは息子の写真を撮るのが楽しい」と、何気ない日常を語る。
演奏していない小田は、父親どころかおじいちゃんにすら見えてくる。齢69の音楽バカだ。
地声は、じゃっかん天龍源一郎のようだ。
そう感じるほど、歌声は澄んでいる。
小田が宇多田の新譜をどんどん称える。
「こんなとこ行くんかい」「こんなとこに道があったんかい」「自由な迷いのない展開」さらに「いい映画のサウンドトラックを聞いているよう」「おっきなストーリーが流れていく中に、ぽつんぽつんと曲があるイメージ」
同業の偉人からの賞賛を、素直にとても嬉しいと伝える宇多田。
宇多田は、「二時間だけのバカンス」(2016年9月)を椎名林檎とコラボしたときに
「子供ができるまで『日常』というものがなかったので日常を手に入れた分、非日常的なスリルを求める気持ちもわかるようになったんだと思う」と答えているが(参考)、小田の言う「おっきなストーリー」とは宇多田の手に入れた日常のことなのだろう。
続く、朝ドラ「とと姉ちゃん」主題歌でもある「花束を君に」は、宇多田の希望で「キャンプファイヤーのようにギター一本で」披露される。
これは宇多田ヒカルの新境地。小田のコーラスが宇多田のメインに複雑にからむ。コラボにありがちな硬さは無い。もともと、この二人でやっていたのでは? と思わせるほどに溶け合う歌声。
急に「ドラゴンボール」にたとえてみるが、宇多田と小田が「フュージョン」したら、きっとこういう人になる。宇田カズマサだ。
歌い終わるたびに「はあー」みたいな声が毎回出ると小田に指摘されたという宇多田。お互いに
「でますねー」
と話す姿に、リハーサルで近づいた距離を感じる。
この先も、何かやってくれそう。
最後に宇多田の希望で小田の「たしかなこと」。
順番にメインを歌う。しかも宇多田の希望で、いつもよりロック色の強い「歪んだギター」で演奏される。
歌う直前、この曲を選んだ想いを宇多田は語った。
「前からよく知っていた『たしかなこと』が、歌詞を見ながら、改めて今聞いた時に、リスナーとしてすごくグッと、うるっときてしまっただけでなく、作詞家としても、小手先とか難しい表現を使うのでのなくて、誰でもわかるような身近な言葉を使って、日常的な風景の中に、人の生きることとか人同士の関係性を描くというスタンスや「書き屋」の言葉に、作詞家として共感し是非一緒に歌いたい」
日常。
思春期からずっとスーパースターだった。家族間の問題や、肉親との死別など、鳴り止まないノイズの中で、ようやく「日常」を手に入れた宇多田。
その気持ちを表現するためには、歪んだギターの音が必要だったのだろう。
最後に強い握手をした小田は、実に満足げだった。
「クリスマスの約束」、そろそろ、もっと早い時間に放送して欲しい。
(アライユキコ)
セットリスト
● 夜空ノムコウ 小田和正
● Automatic 宇多田ヒカル 小田和正
● 花束を君に 宇多田ヒカル 小田和正
● たしかなこと 宇多田ヒカル 小田和正
和田の上野樹里との結婚を祝福。二人が小田のコンサートの楽屋に挨拶に訪れた際、「普通アンコールの曲はもりあがるをやるのにずっと静かな曲でびっくりした」と上野に「ダメだし」されたという小田。すかさず「いい意味で」とフォローする新郎和田。
● JUNK 和田唱(TRICERATOPS) 小田和正
● Silly love song 和田唱 小田和正
● My Love 和田唱 小田和正
ポールマッカートニーメドレーを常連の和田唱と。Silly love song の「アーイラービュ〜」の下りはお客さんが担当。練習させるシーンも。
● Breaking Up Is Hard To Do 常田真太郎 大橋卓弥(スキマスイッチ) 水野良樹(いきものがかり) 根本要(スターダストレビュー) 小田和正
通称 小委員会バンド。小田を支えるメンバーたち。
35周年のスターダストレビュー根本は今日も気持ちよさそうに喋る。普通はもっと偉くなると。まちがってヒット曲でたり、紅白に出たり、メンバーが捕まったり、と謙遜する。
● 君は天然色 常田真太郎 大橋卓弥 根本要 水野良樹 小田和正
大瀧詠一の7枚目シングル。ゴスペラーズやつじあやのもカバー。
● 約束 常田真太郎 大橋卓弥 根本要 水野良樹 小田和正
このメンバー、委員会バンドのオリジナル。
● 風をあつめて 松たか子 和田唱 小田和正
はっぴいえんどを歌う、この番組の常連松たか子を堪能。
松の子供に、「かっちゃん」と呼ばれている小田。
小田いわく、「わけわかんない歌詞」
● Both Sides,Now JUJU 和田唱 小田和正
昭和歌謡とかスナックの話をした後、ジョニ・ミッチェルの曲を。
● 赤い花白い花 JUJU、松たか子 小田和正
小田いわく、「みんなの歌でやっていたイメージ」という赤い鳥の、もはやトラディショナル。
● 僕等がいた 小田和正
鈴木康博脱退時のアルバムの一曲。今年の小田のコンサートで、突如歌われ長年のファンたちは泣いた。
オフコースの解散の理由は公式には明かされなかった。当事者のメンバーにしか理解出来ないこともあっただろう。
「夜空ノムコウ」で始まり、全員でのボブディランカバーを除いては、「僕等がいた」が今年ラストになる。
この二曲だけは歌への想いも語られなければ、ゲストもなく自身のみで、演奏されている。
どんな、気持ちで小田はこの曲をセットリストに加えたのか。
2005年にこの企画に単身出演し、小田と二人で「夜空ノムコウ」を歌った中居らへと届いていると思いたい。
● The Times They Are a-Changin’ 全員
昔のボブディランなら、ノーベル賞を断っただろうと小田。「時代は変わる」をチョイス。
ここ数年はゲストを軸に、ゲストを引き立てる方向で丁寧な音楽を聴かせてくれる。
冒頭「夜空ノムコウ」を弾き語りで聴かせたのち、さっそく最初のゲストを紹介する小田。
「18年前、鮮烈 なデビューをかざると同時にスーパースターになりました、宇多田ヒカルさんです」
小田による紹介と同時に、「え───!?」という、驚きと喜びの混ざった悲鳴で沸き立つ観客席。
誰が来るのかを知らされていなかった観客に囲まれる形のステージに、申し訳なさそうにあがる宇多田。舞い上がる観客に「とにかく宇多田ヒカルさんです」と改めて念押しの紹介をする小田。
「出てくるだけで『すごーい』って言ってもらえるってすごい(笑)」
と照れる宇多田。思いがけず宇多田ヒカルを生で聴けることになるとは……嬉しいドッキリだ。
宇多田の出演を振り返り、「贈り物」と言っていた。小田にとって、それほど特別なものだったのだろう。
全組の出演が叶わなかった
15年前、はじめての「クリスマスの約束」で、小田は、宇多田を含む7組の有名歌手に、強い想いを込めた直筆の手紙を送っている。
自身の選んだ彼らの曲を一緒に歌って(演奏して)くれないだろうか?と。
しかし、宇多田を含む7組全組の出演が叶わなかった。結局、小田が一人で全曲を歌うという形で「約束」の歴史は幕を開けた。
余裕がなく出演ができないことを詫びる手紙(福山雅治)や、TBSへの不信感や出演意義を見出せずにいたと告白する手紙(ミスチル桜井)が小田のもとに届けられたという。
もはやテレビにはでないと決めてしまっているので申し訳ないと告げながらも、実はオフコースに触発されてその曲を作ったのだと明かす手紙(山下達郎「クリスマスイブ」)も届けられた。
そして後日、小田のもとに直接挨拶のために足を運ぶものもいた。それが宇多田ヒカルだった。
きっと君は来ない
その7組について補完しておく。
SMAP、福山雅治、桑田圭祐(サザン)、松任谷由実、宇多田ヒカル、山下達郎、桜井和寿(ミスチル)である。
山下達郎は、クリスマスイブを作った当時、30に成り立てで尖っていたことや、先輩のオフコースを強烈にライバル視していたことも(敵と詫びながら表現)手紙に書き連ね、それが、今や小田が山下の楽曲を歌ってくれることに感慨無量であるという心情も、出演辞退を詫びながら記している。
小田自身、クリスマスイブは何度もこの企画で演奏し、テーマソングだ、とまでMCで語っている。
第1回の放送では、宇多田の父からの謝辞を伝える手紙を明るく読んだあと、「オートマティック」を小田一人で歌った。そして、
「難しくって。どうゆうメロディーなの? もう、おじさん降りるよみたいな(笑)」
「よくこんな詩をこの歳で 書くなと思って」
と若い才能を絶賛している。
大変長いことお待たせいたしました
今回の放送では、三日間にわたるる宇多田とのリハーサルシーンなどが放送された。
「ごめんなさい、わたしじゃないんだ!」
思わず小田のパートも歌ってしまってと慌てる宇多田。娘ほど年の離れた念願のゲストをリラックスさせ、リードする小田。
「大変長いことお待たせいたしました」
はにかみながら宇多田が小田に伝えた。
最初のオファーから15年。ビッグルーキーだった彼女は、結婚し、母になった。小田も試行錯誤しながら、一人で続け、大きくしてきた。最初は全員に断られた企画を。
小田も、最初から観てきた観客も同じ気持ちで待っていただろう。
ほぼ小田のギター伴奏のみで歌いだす宇多田。Automatic だ。
伴奏がくわわり、小田のコーラスがからむ。息を呑む観客。、それぞれの15年が、自動的に蘇る。
「まだ続きますから」
と告げる小田とよろこぶ観客。
そのままCMにはいっても、小田の歌声の生命保険のCMだ。続いている。
いつもと違い、ほとんどの観客の視線が宇多田にいっていると冗談めかす小田。
「珍しい置物みたいな感じ」
と応じる宇多田。「ふだんは息子の写真を撮るのが楽しい」と、何気ない日常を語る。
演奏していない小田は、父親どころかおじいちゃんにすら見えてくる。齢69の音楽バカだ。
地声は、じゃっかん天龍源一郎のようだ。
そう感じるほど、歌声は澄んでいる。
「おっきなストーリー」とは
小田が宇多田の新譜をどんどん称える。
「こんなとこ行くんかい」「こんなとこに道があったんかい」「自由な迷いのない展開」さらに「いい映画のサウンドトラックを聞いているよう」「おっきなストーリーが流れていく中に、ぽつんぽつんと曲があるイメージ」
同業の偉人からの賞賛を、素直にとても嬉しいと伝える宇多田。
宇多田は、「二時間だけのバカンス」(2016年9月)を椎名林檎とコラボしたときに
「子供ができるまで『日常』というものがなかったので日常を手に入れた分、非日常的なスリルを求める気持ちもわかるようになったんだと思う」と答えているが(参考)、小田の言う「おっきなストーリー」とは宇多田の手に入れた日常のことなのだろう。
続く、朝ドラ「とと姉ちゃん」主題歌でもある「花束を君に」は、宇多田の希望で「キャンプファイヤーのようにギター一本で」披露される。
これは宇多田ヒカルの新境地。小田のコーラスが宇多田のメインに複雑にからむ。コラボにありがちな硬さは無い。もともと、この二人でやっていたのでは? と思わせるほどに溶け合う歌声。
急に「ドラゴンボール」にたとえてみるが、宇多田と小田が「フュージョン」したら、きっとこういう人になる。宇田カズマサだ。
歌い終わるたびに「はあー」みたいな声が毎回出ると小田に指摘されたという宇多田。お互いに
「でますねー」
と話す姿に、リハーサルで近づいた距離を感じる。
この先も、何かやってくれそう。
最後に宇多田の希望で小田の「たしかなこと」。
順番にメインを歌う。しかも宇多田の希望で、いつもよりロック色の強い「歪んだギター」で演奏される。
歌う直前、この曲を選んだ想いを宇多田は語った。
「前からよく知っていた『たしかなこと』が、歌詞を見ながら、改めて今聞いた時に、リスナーとしてすごくグッと、うるっときてしまっただけでなく、作詞家としても、小手先とか難しい表現を使うのでのなくて、誰でもわかるような身近な言葉を使って、日常的な風景の中に、人の生きることとか人同士の関係性を描くというスタンスや「書き屋」の言葉に、作詞家として共感し是非一緒に歌いたい」
日常。
思春期からずっとスーパースターだった。家族間の問題や、肉親との死別など、鳴り止まないノイズの中で、ようやく「日常」を手に入れた宇多田。
その気持ちを表現するためには、歪んだギターの音が必要だったのだろう。
最後に強い握手をした小田は、実に満足げだった。
「クリスマスの約束」、そろそろ、もっと早い時間に放送して欲しい。
(アライユキコ)
セットリスト
● 夜空ノムコウ 小田和正
● Automatic 宇多田ヒカル 小田和正
● 花束を君に 宇多田ヒカル 小田和正
● たしかなこと 宇多田ヒカル 小田和正
和田の上野樹里との結婚を祝福。二人が小田のコンサートの楽屋に挨拶に訪れた際、「普通アンコールの曲はもりあがるをやるのにずっと静かな曲でびっくりした」と上野に「ダメだし」されたという小田。すかさず「いい意味で」とフォローする新郎和田。
● JUNK 和田唱(TRICERATOPS) 小田和正
● Silly love song 和田唱 小田和正
● My Love 和田唱 小田和正
ポールマッカートニーメドレーを常連の和田唱と。Silly love song の「アーイラービュ〜」の下りはお客さんが担当。練習させるシーンも。
● Breaking Up Is Hard To Do 常田真太郎 大橋卓弥(スキマスイッチ) 水野良樹(いきものがかり) 根本要(スターダストレビュー) 小田和正
通称 小委員会バンド。小田を支えるメンバーたち。
35周年のスターダストレビュー根本は今日も気持ちよさそうに喋る。普通はもっと偉くなると。まちがってヒット曲でたり、紅白に出たり、メンバーが捕まったり、と謙遜する。
● 君は天然色 常田真太郎 大橋卓弥 根本要 水野良樹 小田和正
大瀧詠一の7枚目シングル。ゴスペラーズやつじあやのもカバー。
● 約束 常田真太郎 大橋卓弥 根本要 水野良樹 小田和正
このメンバー、委員会バンドのオリジナル。
● 風をあつめて 松たか子 和田唱 小田和正
はっぴいえんどを歌う、この番組の常連松たか子を堪能。
松の子供に、「かっちゃん」と呼ばれている小田。
小田いわく、「わけわかんない歌詞」
● Both Sides,Now JUJU 和田唱 小田和正
昭和歌謡とかスナックの話をした後、ジョニ・ミッチェルの曲を。
● 赤い花白い花 JUJU、松たか子 小田和正
小田いわく、「みんなの歌でやっていたイメージ」という赤い鳥の、もはやトラディショナル。
● 僕等がいた 小田和正
鈴木康博脱退時のアルバムの一曲。今年の小田のコンサートで、突如歌われ長年のファンたちは泣いた。
オフコースの解散の理由は公式には明かされなかった。当事者のメンバーにしか理解出来ないこともあっただろう。
「夜空ノムコウ」で始まり、全員でのボブディランカバーを除いては、「僕等がいた」が今年ラストになる。
この二曲だけは歌への想いも語られなければ、ゲストもなく自身のみで、演奏されている。
どんな、気持ちで小田はこの曲をセットリストに加えたのか。
2005年にこの企画に単身出演し、小田と二人で「夜空ノムコウ」を歌った中居らへと届いていると思いたい。
● The Times They Are a-Changin’ 全員
昔のボブディランなら、ノーベル賞を断っただろうと小田。「時代は変わる」をチョイス。