AFX通信によると、中国の金人慶・財政相は26日、「米中間の貿易摩擦を解消する唯一の正しい道は対話だ」と述べ、米上院で浮上している、人民元の変動率を柔軟化しなければ関税を課すとの報復案に、反対を表明した。中国の天津で開かれたASEM(アジア欧州会議)財務相会議後の記者会見で述べたもの。

  米上院では、中国が人民元を切り上げるなどの施策を取らない限り、中国からの輸入品に一律27.5%の関税をかける法案を提出している。人民元は、1ドル約8.28元で過去10年間固定されているが、このレートが安すぎるため、中国の輸出産業が不当に競争上有利になっているとして、特に米国内で非難の声が高まっている。【了】