2016年11月6日、次のような写真付きのツイートが投稿され、大きな話題となっている。

写真はまさに金色に輝く「黄金イクラ」だ。一見するとイクラのようだが、その色は金色。「ヤマメの卵を使っており、サケと違って海でエビやカニを食べないので卵が黄色になる」のだという。

目にも鮮やかな「黄金イクラ」だが、味の方も「普通のイクラよりプチプチしてめ歯ごたえがあり、くさみは無く酒の肴にめっちゃ合う!」。

ツイートによると、この「黄金イクラ」を販売しているのは、宮崎県の「しゃくなげの森」だという。Jタウンネット編集部は電話で話を聞いてみることにした。

体長30センチ以上、重さ1キロ以上のヤマメから......


「黄金イクラ」の豪華親子丼(画像提供:しゃくなげの森)

電話で話してくれたのは、宮崎県中央部に位置する三股町にある「しゃくなげの森」の代表・池辺美紀さんだ。

「ヤマメの養殖そのものは40年以上も前から行っていましたが、黄金イクラの開発に本格的に取り組むようになったのは、13年ほど前のことです」と池辺さん。「黄金イクラを手に入れるには、ヤマメをできるだけ大きく丈夫に育てる必要があります」。

「そのためには飼料も特別なものを使い、体長30センチ以上、重さ1キロ以上にまで成長させます」と池辺さんは語る。現在、養殖しているヤマメの数は約40万匹。そのうち黄金イクラの採取可能なヤマメは、約7000匹だという。


ヤマメを掲げる、「しゃくなげの森」代表・池辺美紀さん(画像提供:しゃくなげの森)

「ヤマメの採卵の時期は、10月下旬から11月末まで。今まさに真っ最中です」と池辺さん。この11月から、新しく採取した黄金イクラが出荷可能になったという。ただ天候に左右されることも多く、採取できる量は定かではない。昨シーズンは、量が少なかったため、1月には品薄になってしまったとのこと。

テレビなどの取材を受けることも多く、今年は7月に日本テレビ『嵐にしやがれ』で紹介された。問い合わせも多かったという。「黄金イクラ」を入手するなら、早めの方が良さそうだ。通販サイトから購入できる。


幻の尺ヤマメ漬け(右)と「黄金イクラ」(左)セット(画像提供:しゃくなげの森)

なおツイッターには、こんな声が寄せられている。

「めっちゃ美味しそううううう!!!」「リアルな宝石みたいやぁ〜!」などといった感想だ。