平日の夕方は、ワーキングマザーはもちろん、専業主婦も時間とのたたかいをくりひろげています。家事の時短はマストですが、そのなかでもなるべく栄養を考えたおいしい食事を用意したいもの。


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そこで筆者が実践中なのが、「しりとり常備菜」です。しりとり常備菜とは、しりとりのように「ある語から次の語を新たに展開する」要領で、いまある常備菜から次のメニューを展開すること。

すでに用意した常備菜をもとに調理するので、同じメニューの連続に飽きるという心配がありません。また、ゼロからの調理に比べて時間も手間もぐっと短縮。忙しい平日の夜には、本当に助かるのでおすすめです。

■しりとり常備菜のコツは2つ!
・常備菜の味付けは下味程度
野菜なら塩ゆでするだけなど、素材の味をもとにアレンジがしやすい状態の調理を。

・平日アレンジで味を変える
たとえば、しょうゆ味、トマト味、カレー味など、それぞれちがう味つけにする。プラス材料(お肉やお野菜)と合わせることで、ひとつの素材をちがうメニューとして楽しめます。

お肉のなかでも格安でヘルシーな、家計にやさしい鶏むね肉、またはささみを使った常備菜での「しりとり常備菜」のメニューをご紹介します。

<鶏むね肉(またはささみ)を使った常備菜>



<材料>
鶏肉 500g
ネギの青い部分 1本分
塩 小さじ1/2
酒 大さじ1

<作り方>
1、鍋にお湯を沸かす。
2、沸騰したら材料をすべて入れる。
3、再沸騰したら弱火に。3分程ゆでたら火を止め、フタをして冷ます。

冷めたらゆで汁ごと保存容器に入れて冷蔵保存。ゆで汁を入れることで、肉がパサつかず、おいしく保存できます。

■平日アレンジ1 香味野菜とゆで鶏のボリュームサラダ



<材料>
・調味料
オイスターソース 小さじ2
酢 小さじ2
ごま油 小さじ1
しょうゆ、おろしにんにく、おろししょうが、各少々(合わせておき、タレとして使用)

・プラス材料
レタス、キュウリ、セロリ、など好みのサラダ野菜、香味野菜(大葉、長ネギ、ミョウガなど)を千切りで。

<作り方>
1、もも肉の場合は好みの厚さにスライス、ささみなら割いてほぐす。
2、レタスやキュウリ、セロリを食べやすい大きさに切って、皿に盛る。
3、鶏肉を乗せ、タレをかけて香味野菜をトッピングします。

■平日アレンジ2 鶏チリソース炒め
<材料>
・調味料
トマトケチャップ 大さじ3
酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
中華スープのもと 小さじ1
水溶きかたくり粉(かたくり大さじ1に同量の水を入れて混ぜる)

・プラス材料
玉ねぎ、トマト、卵

<作り方>
1、玉ねぎは大きめのみじん切り、ゆで鶏とトマトはひと口大に切りわける。
2、卵を塩ひとつまみ(分量外)を加えて溶いておく。
3、フライパンに油をひき、卵を入れて半熟程度まで炒めて取りだす。
4、空いたフライパンに玉ねぎを入れて炒め、しんなりしたらトマトとゆで鶏を入れて炒めあわせる。
5、調味料と水50mlを加えてひと煮立ちさせる。
6、取りだしておいた卵をあわせて、水溶きかたくり粉でとろみをつける。

鶏肉にあらかじめ火が通った状態のため、短時間でアレンジメニューができます。ゆで鶏はスライスしてサラダに加えるなど、朝食やお弁当のボリュームアップにも活用しやすいですよ。
 
 
 
(マムズラボ)