フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」(17日深夜放送分)では、横浜DeNAベイスターズ・三浦大輔がゲスト出演。昨年、福岡ソフトバンクホークス・柳田悠岐を見逃し三振に切って取った“投球術”を明かした。

この日の放送は、3人の有識者が日本球界でコントロールに優れた投手ベスト10を決定するというもの。彼らが議論する様子(VTR)をスタジオで見ていた三浦は、「現役辞められた方だったら桑田(真澄)さん。北別府(学)さん。現役だったら菅野(智之)君じゃないですか」と自身の見解を述べた。

さらにスタジオで投球術の話題になると「色んな細かいごまかしを使っている。テレビじゃ映ってないですけど」と切り出した三浦は、「ちょっと(グローブの中でフォークを握るような仕草を見せて)フォークだと思わせといて真っ直ぐ投げたり」などと明かした。

すると、番組では昨年6月の交流戦(DeNA対ソフトバンク)における三浦と柳田の対戦をフィーチャー。この時、柳田は三浦からバックスクリーン直撃の特大ホームランを放ち、その打球が横浜スタジアムの電光掲示板の一部を壊したことから大きな話題になった。

だが、同番組に出演していた有識者の一人でライター・村瀬秀信氏は、その次の打席に着目。特大ホームランを打たれた三浦は、次の打席(柳田との対戦)で「投球術のありとあらゆるもの。間であり、球種であり、駆け引きであり。全部をあの打席に詰め込んだ」という。

この時、三浦は1、2球目でフォークを投げるも柳田はバットを振らず、いずれもボールに。「ストライクは簡単に投げれないと思って。空振りを取りにいったフォーク。2球目も同じように誘ってるんですけど、(柳田は)全然のってこない」と振り返った。

そして、ここから3球続けてカットボールを投げ、ストライクを取りにいった三浦。柳田は5球目をファウルに。三浦は「ここでフォークにいっても振らないだろうなって。3ボール1ストライクなので、(5球目は)インコースいきたかったんです」と明かす。

すると6球目は、外角にストレートがズバリと決まり、柳田は見逃し三振。「(セットポジションから)結構長くボールを持ってたでしょ。あの間が必要だった」という三浦は、前打席でホームランを打たれたスライダーを伏線に「色々使わないと抑えれないというのはそういうところ。スライダーでこっちくるんじゃないかと思わせておいて、2球続けて(カットボール)。あれがないとできない」とも――。

その他にも、「いつもよりも倍くらい持って。バッターに考えさせたい。焦らしたいというのもある」という三浦は、「たまにバッターで構えてて長く持ってたら、一呼吸入れるバッターがいる。その隙をついてバッて投げる。そういうのをしないと僕は抑えれない」などと駆け引きの裏側を説明。柳田との対戦は「去年の話ですから、もっと頑張らないといけない」と今後の活躍を誓った。