緑黄色野菜の代表的な存在「かぼちゃ」は、夏の野菜です。

夏になると、私は2週間に一度はかぼちゃの煮物を作ります。定番のおそうざいだからということもありますが、かぼちゃはとにかく栄養が豊富。

「冬至に食べると風邪をひかない」といわれるのは、体の老化をくい止めてくれるビタミンA,C,Eの抗酸化トリオのパワーのおかげ。体をサビつかせないように働きかけてくれるので、風邪予防だけでなく、美肌も期待できます。この時期思わず浴びてしまう紫外線対策にも、うってつけの野菜です。

私は一度に煮物をたくさん作って、だいたい半分は冷たいポタージュにリメイクしていただきます。かぼちゃの煮物に牛乳を加えてミキサーにかけると、おいしいポタージュができあがるんですよ。

■煮物をリメイク!「かぼちゃのポタージュ」

レシピ制作:管理栄養士 長 有里子


<材料 2人分>
かぼちゃの煮物 240g
牛乳 1カップ
塩 少々
お好みで、砂糖や余った煮汁 適量
 
<作り方>
1、かぼちゃの煮物と牛乳をミキサーに入れ、なめらかになるまで撹拌する。

2、塩やお好みで砂糖、余った煮汁を加え、味を調える。

かぼちゃは血糖値を上げやすく、やや太りやすい野菜といえるかもしれません。でも、皮には食物繊維が豊富。皮ごと食べると、血糖値が上がりにくくなり、太りにくい野菜に変身します。

なので、私は、かぼちゃを使うときは皮をむきません。ポタージュも皮ごとミキサーに。色味はきれいなオレンジとは言い難いかもしれませんが、栄養学的には皮ごとのほうがおすすめです。

■かぼちゃの煮物
一応、我が家のかぼちゃの煮物の作り方をご紹介しましょう。ご家庭の味でも、問題なくおいしいポタージュはできますので、ご参考までに。

<材料>
かぼちゃ 600g(約1/2個)
水 300ml
きび砂糖 大さじ5
醤油 大さじ1/2

<作り方>
1、かぼちゃは3、4cm角に切る。

2、鍋に水、切ったかぼちゃ、きび砂糖を入れ、落とし蓋をして火にかける。(落とし蓋はアルミホイルやキッチンシートで◎)。

3、沸騰して4〜5分たったら竹串をさし、やわらかくなっていたら醤油を回しかけ、ひと煮立ちさせる。

あまったら、ぜひ「かぼちゃのポタージュ」を試してみてくださいね。

(長 有里子)