「今回のリオ五輪は、単なる五輪ではありません。’20年東京五輪までつながっているのです。4年後に向けての“視聴率の闘い”は、このリオから始まっているんです」(民放の五輪特番制作スタッフ)

8月6日(現地時間5日)から熱戦の火ぶたが切って落とされるリオ五輪。中継する各局の、視聴率をかけた“熱戦”も繰り広げられる。民放各局が中継する競技は、昨年12月に各局代表者によるくじ引きで決められた。

日本テレビの櫻井翔(34)、TBSの中居正広(43)など、各局MC(メインキャスター)にタレントを起用する中で、野村忠宏(41・柔道金メダリスト)、高橋大輔(30・フィギュア銅メダリスト)、小谷実可子(49・シンクロ銅メダリスト)の3人が「オリンピアンキャスター」を務めるのがフジテレビ

「メダルの重みを誰よりも知っている私たちだからこそ引き出せる、アスリートの本音や表情に注目してほしい」と、その“取材力”に自信をのぞかせる。

とはいえ、お祭り騒ぎが好きなフジテレビがタレントを起用しないのは、意外にも思われる。あるスポーツ紙記者が、その内幕を語ってくれた。

「日本人メダリスト第1号が期待される柔道初日や、内村航平選手の2大会連続金メダルがかかる体操の男子個人総合などを、フジテレビは中継します。またウサイン・ボルト選手の連覇がかかる陸上男子100m決勝もある。高視聴率を狙える競技を引き当てた自信があるのでしょうね」