ラツィオのサポーターは新シーズンにまったく期待していないようだ。18日にシーズンチケットの先行販売が始まったが、昨季のチケットホルダーのうち、更新したのはわずか11名という。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。

ラツィオは先日、元アルゼンチン代表のマルセロ・ビエルサ監督を招へいしたと発表したが、わずか2日後に同監督が辞任したことを明かした。ビエルサ監督はラツィオが補強に関する約束を守らなかったとしているが、ラツィオ側は契約違反で法的措置を取ることも辞さない構えだ。

だが、以前からクラウディオ・ロティート会長の手腕に不満を抱くサポーターは、監督人事をめぐるドタバタ劇もあり、同会長への抗議活動を強めているところだ。

そのため、ラツィオはシーズンチケット販売開始を1週間遅らせたという。少しでもクラブや会長への感情的な怒りが鎮まり、チケット販売につなげるためだ。だが、その効果はなく、初日の売り上げはわずか11枚。本拠地オリンピコは収容人数約7万3000人だけに、あまりに寂しい数字だ。


1900年創設のラツィオは、セリエAで優勝2回を経験しているイタリアの名門。近年は1990年代後半から2000年代初頭のような結果こそ残せていないが、2014-15シーズンで3位に入るなどイタリアサッカー界の顔の一つだ。