テレビ東京「FOOT×BRAIN」(16日放送)では、サッカー界のレジェンド、ペレに行った単独インタビューの模様を伝えている。

現在上映中の映画『ペレ 伝説の誕生』放映に伴い、行われたインタビュー。伝説になった要因を訊かれたペレは「そんなこと考えもしていなかった」と述べると、「どんな分野のプロであれ、自分を信じて一生懸命やること。これが今の私の地位を築いた」と振り返った。

また、現在のブラジルサッカーについては、「ブラジルのサッカーはジンガ(ふらふら歩く、揺れる ※サッカーではリズミカルな動きやステップを指すことが多い)です。それはヨーロッパのサッカーとは違います。スペクタクルを重視したもの。個人の技術こそがブラジルだった」と評したペレだったが、「現在はブラジルのスタイルが重要視されなくなってしまった」とも。

「大会も大きくなり、個人でなくチームが勝つことがなにより重要になっています」と続けると、「良い悪いではなく、サッカーの取り組み方が変わってしまった。美しさよりも勝つこと。それが現在のサッカーです」と説明している。

その他にも、日本が強くなるためのアドバイスを求められたペレは、「私の見解ですが」と前置きすると「多くの日本のチームは海外での試合経験が少ない。ブラジルではヨーロッパや南アメリカの他の国に行くなど試合経験を重ねます。日本のチームは日本でしか試合をしない」と指摘。その上で「世界で戦うことが必要。海外で試合をしたり、海外へ移籍をしたり、とにかく環境を変えることが重要です。国際試合をすること」と助言した。