スペインのラファエル・カタラ法務大臣が、FWリオネル・メッシを支援するバルセロナのキャンペーンを批判した。スペイン『マルカ』などが報じている。

メッシは2007年から09年までの肖像権収入を脱税したとして、スペインの裁判所で21カ月の禁固という有罪判決を下された。スペインの法律では2年未満の初犯に執行猶予がつくことが多いため、メッシが収監されることはないとみられるが、選手の弁護士は控訴すると明かしている。

有罪判決が出たことで、メッシがスペインを離れて別のリーグに移籍するとの噂も浮上するなか、バルセロナは「#WeAreAllLeoMessi」というハッシュタグを使って、「世界で最も偉大なサッカー選手へのシンパシー」を示すようにファンに求めた。


だが、バルセロナのキャンペーンには「犯罪を容認するのか」「オレたちは犯罪者じゃない」など多くの抗議の声が寄せられた。そしてカタラ法務大臣も14日、次のように述べている。

「私はメッシじゃない。私は税に関する罪を犯していない。だから、多くのカタルーニャやバルサの人たちも同じだと思うが、私はそういうアプローチに賛成しない」


カタラ法務大臣は、バルセロナがメッシを支えようとすることには理解を示しつつ、キャンペーンに反対の姿勢を打ち出した形だ。