13日、レスター・シティのクラウディオ・ラニエリ監督が就任して1年が経った。2015年7月13日は、「奇跡の優勝」を実現させた指揮官が誕生した瞬間だったのだ。

1年前、レスターは混乱のさなかにあった。シーズン終盤戦での驚異的な巻き返しで残留を勝ち取り、新シーズンに向けて準備していたなか、プレシーズンツアーで息子が不祥事を起こしたこともあり、ナイジェル・ピアソン監督が解任されたのだ。

その後任として選ばれたのが、ラニエリ監督だった。当時、同監督はEURO2016予選で苦戦し、ギリシャ代表監督を解任されたばかり。それまでも数々の名門を率いたが、タイトルを獲得したことはなく、懐疑的な目を向けるファンや専門家も少なくなかった。

元イングランド代表でイギリス『BBC』のコメンテーターを務めるギャリー・リネカー氏もその一人だ。ラニエリ監督の就任が決まった際、リネカー氏は「本当に？」と驚きのツイートをしていた。


ところが、ふたを開けてみれば、レスターは開幕から快進撃。プロスポーツ界の歴史に残る劇的な優勝を実現させたのは周知のとおりだ。

プレミアリーグ王者として臨む新シーズン、チャンピオンズリーグにも出場するレスターは、再びラニエリ監督と新たな冒険の舞台に臨もうとしている。指揮官の就任から1年。リネカー氏は、自身のツイートにかぶせるかのように、こうつぶやいた。

「1年前の今日、クラウディオ・ラニエリがレスターとサインした。クラウディオ・ラニエリ？　イエス、本当さ！」