浦和、Jリーグ勢一番乗りで8年ぶりの決勝T進出 敵地で首位シドニーFCとドロー《ACL2016》

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浦和レッズは20日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016・グループH第5節のシドニーFC(オーストラリア)戦に臨み、敵地での一戦を0-0で終えた。この結果、浦和が2位以内を確定させ、8年ぶりのグループステージ突破を決めた。

▽4節終了時で2勝1分け1敗の2位につける浦和は、勝ち点9で首位のシドニーFCと対戦。19日に広州恒大が浦項に勝利したことで、引き分け以上で2位以内を確定させることができる中、先発には3バックの一角に出場停止の森脇に代わって那須が起用された。

▽敵地での一戦ながら序盤からボールの主導権を握りにかかった浦和は、開始6分に右サイドで柏木の鋭い縦パスを受けた武藤が中に切り込んで左足を一閃。これはボールを大きくふかしてしまう。

▽立ち上がりから、サイドをワイドに使いながらショートパスで効率よく相手のゴールに迫った浦和は9分、李にチャンス。さらに13分にも李にシュートチャンスが巡ってくるが、ネットを揺らすには至らない。

▽終始ペースを握りながらゴールが遠い浦和は、30分のピンチをGK西川のファインセーブで阻止。さらに、その後も攻めあぐねと、36分にカウンターからナウモフにシュートを許すが、ここは枠の右に外れて事なきを得る。

▽そのままゴールレスで試合を折り返した浦和は、その立ち上がりもボールの主導権を握りにかかるが、対するシドニーFCも鋭い攻守の切り替えで反撃。浦和は守備を強いられる時間が増え始める。

▽すると58分、前線でジャーマンとルーズボールを競り合ったズラタンが負傷でプレー続行が不可能となった浦和は、すぐさま興梠を投入。さらに、守勢を強いられると、70分に武藤を下げて青木をピッチに送り込んだ。

▽この交代策により、柏木を一列前に上げた浦和は78分に決定機。柏木がボックス内で梅崎の縦パスをヒールで流すと、興梠が右足で合わせる。ところが、ここは相手GKの鋭い飛び出しに阻まれてしまう。

▽後半の終盤に入り、再びボールを支配し始めた浦和は、相手のカウンターをケアしながら、そのまま試合をクローズ。敵地で勝ち点1を上積みした浦和がJリーグ勢一番乗りで決勝トーナメントへと駒を進めた。