乃木坂46 深川麻衣&秋元真夏が語る「思いを伝えられない理由」とは? 『今、話したい誰かがいる』発売記念インタビュー
![画像1](https://image.news.livedoor.com/newsimage/f/a/fa99a_1472_d2481e93f209ea996bcef1d8f9d9b381-m.jpg)
(写真左・深川麻衣さん/右・秋元真夏さん)
――新曲が主題歌になっている『心が叫びたがってるんだ。』(以下、『ここさけ』)を、乃木坂46メンバーで鑑賞されているCMを拝見しました。みなさんがボロボロと涙を流していたのが非常に印象的でした。
(ふたりとも同時に)「泣きました……!」
深川麻衣さん(以下、深川)「クライマックスはもちろんですが、主人公とお母さんの関係性にも感動しました。親子のすれ違いを見るたびに、『お互いにそんなこと思ってないのに〜!』ってもどかしくて……。だから、わだかまりが解けた瞬間は本当にグッときましたね。」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/c/f/cfa0d_1472_5a975bf4efa24ec4b7fe053cb3f94ea4.jpg)
――意外なところですね! 秋元さんは?
秋元真夏さん(以下、秋元)「私は2カ所ありました。一つは、ずっとしゃべれなかった主人公が、思いを寄せる“坂上くん”に今まで思っていたことのすべてをぶつけて、それを受け止めてもらう場面です。涙が止まりませんでした。あとは、冒頭で、言葉で人を傷つけた主人公がお父さんに『お前がおしゃべりだからこうなったんだ』と言われて、トラウマになるシーン。自分の親からそんなふうに責められたらと思うと、心が痛くなりました……。」
――おふたりとも、親子間のやり取りの面でも、主人公に感情移入したんですね。主要キャラクター4人の中で、自分と似ているなと思った人はいますか?
秋元「私は思っていることをそんなに言わないタイプなので、“坂上くん”に似ているなと思いました。言ったほうが自分にとっては楽なことも、とりあえず言わないでおくので。」
深川「私は、優等生の“菜月ちゃん”とホクロの位置が同じってことを発見しました(笑)。彼女はチアリーダーをやっていて、活発でありながらしっかりしていて、そこは全然似ていないんですけど……。私も乃木坂46の中で最年長で、“乃木坂の長女”という存在なので、見習ってしっかりしていきたいです!」
秋元「“まいまい”(※深川)は十分しっかりしてるよ〜。」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/3/6/36365_1472_2c66d9da5b94a268106936b964d6c45c.jpg)
――メンバーやファンの間では、深川さんは“聖母”って呼ばれてますよね。
深川「いえいえ、ただの人間です……!」
――(笑)
深川「こんなこと言ったら、嫌がられるかも……と思って、なかなか考えを口にできずにいたんです。」
――歌詞は「ひとりでいるのが好き」な子の目線で書かれていますが、これを読んだときの感想を聞かせてください。
秋元「前回の『太陽ノック』とは大きく変わって、だいぶ落ち着いた印象で驚きました。歌が進むにつれて、この1曲の中で主人公の成長の過程が見えるような、物語性がある曲ですね。ドラマがあると感じました。」
――『ここさけ』や新曲『今、話したい誰かがいる』の歌詞は、共通して“言葉”や“話したいけど、伝えられない気持ち”が大きなテーマになっていると思いました。私のイメージでは、乃木坂46のようなアイドルは、言いたいことをうまく伝えることができる社交的な印象ですが、このようなテーマに共感はしますか?
深川「アイドルに限らず、誰でも閉じ込めている思いはある気がします。たとえば、仕事の悩みは乃木坂46メンバーそれぞれ抱えているはずなので、相談できないなと思っています。だから、いっぱいいっぱいになったときは、母に電話します。」
――メンバー同士でなんでも相談するのではなく、相手のことを思いやると言えないこともあるのですね。
深川「逆に、グループのことを考えて、あえて厳しいことを言わなきゃいけない場面もあります。乃木坂46のメンバーは控えめな子が多いんです。私も以前は、ライブについての意見をみんなで出し合うべきところで、『こんなこと言ったら、嫌がられるかも』って思って、なかなか考えを口にできませんでした。最近は、だんだんと改善点や別の案をどんどんぶつけられるようになってきています。それはとてもいい変化だなぁと。」
――活動期間が長くなって、徐々に信頼関係が構築されてきているからでしょうか。秋元さんは、仕事の悩みを誰に相談しますか?
秋元「私はあまり人に悩みを言わないタイプなんです。自分の悩みを相手が抱えてしまうのが申し訳なくって……。お母さんもすごく心配性だから、“まいまい”みたいに相談せず、自己解決に走ります(笑)」
――「相手を傷つけるかも」と気をつけながら、発言することってありますか?
深川「ブログを書くときに、意識しますね。読んでくださる人によって、いろんな受け取り方ができるので。一度発信してしまったことは取り返しがつかないから、話すときよりも慎重になります。どう書いたら、誰が読んでも伝わるかな、わかりやすいかなと考えています。」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/f/f/ff6c3_1472_81e30dc5ce89180a027c45da7e805671.jpg)
――ブログはおふたりとも頻繁に更新されていますよね。
秋元「はい。私、いつも記事が長くなっちゃうんですよ……(笑)」
深川「長くても真夏のブログは読みやすいよ!」
――話すことと書くことで比べると、どちらが得意ですか?
深川「私は書くほうが得意、というか好きです。」
秋元「自分の気持ちを伝えるなら……しゃべるほうがいいですかね。文章だと妙にかしこまってしまうので、笑って伝えたいこともすごくカタく見えてしまうときがあります。それなら、顔を見ておしゃべりしたほうが、表情込みで私の感情を伝えやすいのかなと思います。ライブのMCでもそうですね。」
――メンバー同士でのコミュニケーションは、直接話すほかにLINEなども使っていますか?
秋元「LINEもよく使います! グループを作って、メンバー同士でスタンプを送り合ってます。“ぐでたま”とか、出川哲郎さんの“ヤバいよスタンプ”が大好きなんですよ〜。」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/d/2/d223c_1472_af0a6ee6b601e2af0a31ccfb72d8666f.png)
出川哲朗のヤバイよスタンプ
深川「クリエイターズスタンプの「ノスタルジックピープル」とか 「カナヘイのゆるっと敬語」シリーズも使いやすくて好き。メンバーによって使うスタンプが違っておもしろいよね!」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/3/c/3c4b7_1472_79e0755bbbd5e3441c016be94e066bc0.png)
ノスタルジックピープル
秋元「さゆりん(※乃木坂46 松村沙友理さん)はお相撲さんが好きで、相撲のスタンプをいっぱい送ってくる(笑)」
深川「しょっちゅう『これかわいいでしょ〜!?』って画像を送ってきたりしますね。」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/7/e/7e384_1472_05c8ba9d33795bae4bb78d60b4b41824.jpg)
「たくさん人がいる街中に、ひとりでいるのが心地いいのかも。」
――ちょっと意地悪な質問ですが、ひとりでいるのとグループでいる時間、どちらが好きですか?
深川&秋元「えー!?」
深川「どっちも好きですね。ひとりで映画を見に行ったりとか買い物したりとか。ひとりのほうが気楽なこともあるんですけど、やっぱりご飯に行くときはメンバーとか友だちと一緒がいいですね。ご飯は誰かがいたほうがおいしいです。上京したてのころは家族もいないし、すごく寂しくて……。今は慣れましたが、ひとりでカフェに入るのもドキドキしてました。」
秋元「場面によってだよね! 私は集団で大騒ぎするノリがあまり得意ではないので、そういうときは、この歌詞みたいに『ひとりでいるのが楽だな』って思っちゃうこともあります。私も“まいまい”と同じで、プライベートはひとりで行動してることがすごく多いです。って言うと、なんかすごく寂しい子みたいになっちゃいますけど(笑)」
深川「(笑)」
秋元「実家に住んでいたときは、よくお母さんと出かけてました。最近はひとりで買い物したりぶらぶら歩いてみたり。」
――お休みの日は家で過ごすよりも、アクティブに活動されることが多いんですか?
深川「目的がなくても、とりあえず買い物とかしようとして外出しちゃいます。」
秋元「完全にひとりでいたいんじゃなくて、たくさん人がいる街中にひとりでいるのが心地いいのかも。」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/7/8/7803b_1472_3dee9e73d1ed12508525cfc4aa0bfd9e.jpg)
「父は、私が乃木坂46として活動することに大反対していました。」
――曲のタイトルのように、身の周りに「今、話したい誰か」っていますか?
秋元「全国ツアーのオープニングで、毎回いろんなメンバーをフィーチャーしたドキュメンタリー映像が流れていたんです。私の回では、それが父からのメッセージだったんですよ。なかなか父とじっくり話すことがないので、VTRにすっごく感動して……。お礼のメールはしたんですけど、まだ電話や直接会って話せていないので、感謝の気持ちを伝えて、『最近どう?』とかたわいもない会話がしたいですね。」
――お父さんからのメッセージは、どんな内容でした?
秋元「父は、実は私が乃木坂46として活動することに大反対していました。テレビに私が映ったりすると、すぐどこかに行ってしまって。“乃木坂46の私”を避け続けていたんです。活動し始めてから約3年たって、そのメッセージで初めて『ずっと言っていなかったけど、もう反対はしていないからね』って言われて……大号泣でした。」
深川「真夏のお父さんがずっと反対していることは知っていたので、私もメンバーもみんな『よかったねぇ〜!!』って大泣きしました……!」
――私も今うかがって、涙腺が緩みました……深川さんはいかがですか?
深川「こんな感動的な話の後で言いづらいんですが(笑)、私も家族と話したいです。2つ上のお兄ちゃんがいるんですが、お寺で修業中なので最近は全然話せていません。」
――お寺! ご実家が代々住職さんなんですか?
深川「おじいちゃんがそうで、兄も同じ道に……。なので、実家に帰っても、両親とはゆっくりできるんですが、お兄ちゃんは外に出られるタイミングが限られていて、会えないことも多いんですよ。一度お寺までお菓子をいっぱい差し入れに行ったことがあるくらい。思い返してみれば、一度も2人っきりでご飯に行ったことがないです。私もお兄ちゃんもいい大人になったので(笑)、おいしいものでも食べながらゆっくり話したいですね。」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/0/8/0846b_1472_b749eed49458ceb21c8c0719198c79d6.jpg)
「仲の良いメンバーたちとも戦わないといけなくて……すごく苦しい毎日でしたね。」
――『ここさけ』で描かれているような「仲間と一緒に成長する」経験は、乃木坂46のみなさんにとっても共感する部分かと思います。おふたりが乃木坂46に入って成長したと感じることや、メンバーと出会って変化したことはありますか?
秋元「同年代のメンバーと関わって、他人の気持ちを考えるようになりましたね。前に出ていくのが得意じゃない子もいるので、自分ばっかり出ていくんじゃダメだということも学びました。グループ全体のバランスが捉えられるようになったと思います。自分が出すぎたなと思ったら、ちょっと引くこともできるようになりました(笑)」
深川「同世代の女の子がすぐそばにいることは、すごく刺激になっています。特に、プリンシパル公演(※観客の投票で配役を決定するミュージカル『16人のプリンシパル』)の影響が大きいですね。投票で他のメンバーに勝たないと第2幕に出演できないシステムなので、仲の良いメンバーたちとも戦わないといけなくて……すごく苦しい毎日でした。瞬発力や発想力も試されて大変でしたが、そこで得られたものはすごく多いです。何かを得るためには、自分を追い込まないといけないことを学びました。」
――年末には2年ぶりの武道館でライブですね。意気込みをお聞かせください!
秋元「前回は活動し始めて1年ちょっとの頃でしたが、有名な場所に立つという緊張感から、自分のパフォーマンスをやり遂げることでいっぱいいっぱいになってしまいました。いろんな経験を積んできた今なら、もう少し余裕が持てるはず。なので、ファンのみなさんの表情なども楽しみながら、ライブができたらいいなと思います。」
深川「前回のクリスマスライブでは、普段の曲以外に、クリスマス風にアレンジした曲もやりました。今年はどんな内容になるのか私たちも楽しみです。みなさんのクリスマスのすてきな思い出になったらいいなと。年内最後の大きなライブなので、2015年を笑って締めくくれるようなステージにできたら最高ですね。」
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/3/8/38dd3_1472_4c376ecdf5dd992b0db0b728b9a61f5c.jpg)
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/1/4/14a99_1472_253444db003124cde398b6e27aa14455.jpg)
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/3/3/33b3d_1472_af97208c5b1c9ffbdd3b4eb0e0d77c5e.jpg)
■乃木坂46 13thシングル「今、話したい誰かがいる」2015年10月28日(水)発売・2015年9月19日全国ロードショー「心が叫びたがってるんだ。」主題歌・「From AQUA」乃木坂46コラボキャンペーン CMソング
【初回仕様限定(CD+DVD盤)】●Type-A<DISC1>M1:「今、話したい誰かがいる」(13th選抜メンバー)M2:「嫉妬の権利」(13thアンダーメンバー)M3:「ポピパッパパー」(13th選抜メンバー)M4:「今、話したい誰かがいる」〜off vocal ver.〜M5:「嫉妬の権利」〜off vocal ver.〜M6:「ポピパッパパー」〜off vocal ver.〜
<DISC2>1:「今、話したい誰かがいる」Music Video2:「ポピパッパパー」Music Video※特典映像"個人PV"1:生田絵梨花2:生駒里奈3:井上小百合4:川後陽菜5:川村真洋6:北野日奈子7:斉藤優里8:桜井玲香9:佐々木琴子10:西野七瀬11:樋口日奈12:若月佑美価格:1,650円(税込)
●Type-B<DISC1>M1:「今、話したい誰かがいる」(13th選抜メンバー)M2:「嫉妬の権利」(13thアンダーメンバー)M3:「大人への近道」(北野日奈子・寺田蘭世・中田花奈・中元日芽香・堀未央奈)M4:「今、話したい誰かがいる」〜off vocal ver.〜M5:「嫉妬の権利」〜off vocal ver.〜M6:「大人への近道」〜off vocal ver.〜
<DISC2>1:「今、話したい誰かがいる」Music Video2:「大人への近道」Music Video※特典映像"個人PV"1:秋元真夏2:伊藤かりん3:伊藤純奈4:伊藤万理華5:齋藤飛鳥6:白石麻衣7:寺田蘭世8:中元日芽香9:永島聖羅10:星野みなみ11:山崎怜奈12:渡辺みり愛 価格:1,650円(税込)
●Type-C<DISC1>M1:「今、話したい誰かがいる」(13th選抜メンバー)M2:「嫉妬の権利」(13thアンダーメンバー)M3:「悲しみの忘れ方」(12th選抜メンバー)M4:「今、話したい誰かがいる」〜off vocal ver.〜M5:「嫉妬の権利」〜off vocal ver.〜M6:「悲しみの忘れ方」〜off vocal ver.〜<DISC2>1:「今、話したい誰かがいる」Music Video2:「嫉妬の権利」Music Video※特典映像"個人PV"1:衛藤美彩2:斎藤ちはる3:相楽伊織4:新内眞衣5:鈴木絢音6:高山一実7:中田花奈8:能條愛未9:橋本奈々未10:深川麻衣11:堀未央奈12:松村沙友理13:和田まあや価格:1,650円(税込)
★初回仕様限定(CD+DVD)盤封入特典・「全国握手会イベント参加券or スペシャルプレゼント応募券」1枚・乃木坂46メンバー生写真1枚(全メンバー37名×3種=111種のうち1枚ランダム封入特典)
※ご注意!!Type-A・B・C3タイプの初回仕様限定(CD+DVD)盤が店頭にて完売となった場合、初回仕様でない通常仕様の(CD+DVD)盤Type-A・B・Cに商品が切り替わります。こちらの商品には「全国握手会イベント参加券or スペシャルプレゼント応募券」と「メンバー生写真」の封入特典はございません。初回仕様限定(CD+DVD)盤には、商品に"初回仕様"を表すステッカーが貼られておりますので、お買い求めされる際はお間違いのないようにご購入下さい。
【通常盤】M1:「今、話したい誰かがいる」(13th選抜メンバー)M2:「嫉妬の権利」(13thアンダーメンバー)M3:「隙間」(伊藤万理華・井上小百合・斉藤優里・桜井玲香・中田花奈・西野七瀬・若月佑美)M4:「今、話したい誰かがいる」〜off vocal ver.〜M5:「嫉妬の権利」〜off vocal ver.〜M6:「隙間」〜off vocal ver.〜価格:1,050円(税込)※DVD及び封入特典なし
【アニメ『ここさけ』盤】M1:「今、話したい誰かがいる」(13th選抜メンバー)M2:「嫉妬の権利」(13thアンダーメンバー)M3:「隙間」(伊藤万理華・井上小百合・斉藤優里・桜井玲香・中田花奈・西野七瀬・若月佑美)M4:「今、話したい誰かがいる」〜off vocal ver.〜M5:「嫉妬の権利」〜off vocal ver.〜M6:「隙間」〜off vocal ver.〜価格:1,404円(税込)
★アニメ『ここさけ』盤特典・「心が叫びたがってるんだ。」デジパック仕様・「心が叫びたがってるんだ。」キャラクターカード1枚(全4種のうち1枚ランダム封入)・「全国握手会イベント参加券or スペシャルプレゼント応募券」1枚
「たくさん人がいる街中に、一人でいるのが心地いいのかも」と、華やかなアイドルの本音を少しだけ私たちに教えてくれた深川さんと秋元さん。ファン、そしてメンバーを大切にする姿勢が、言葉の端々から伝わってくるインタビューでした。
会いたい“あのひと” を身近に ―― LINE BLOG。あなたが今、話したい人は誰ですか……?それでは、また。
(撮影/奥田耕平、取材・文/中道薫、ノオト)