八百長、破産、参加チーム決まらず…混迷のセリエBがようやく開幕

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 5日、2015−16シーズンのセリエBが開幕した。セリエBは8月25日に参加チームが決まらずにチーム名をX、Yで置き換えて日程を発表していた。

 昨シーズンのイタリアではパルマが破産して話題をさらった。かつての名門は「パルマ・カルチョ1913」としてセリエDから再出発することになっている。

 さらには、8月20日になってジェフユナイテッド千葉に所属するFW森本貴幸の古巣カターニア、さらに3部のレーガ・プロから昇格したばかりのテラモが八百長疑惑に伴う処分で揃って降格。その代わり昨シーズンのセリエBで18位のエンテッラが残留し、レーガ・プロのグループBでテラモに次ぐ2位だったアスコリが昇格することになっていたのだが、カターニアやテラモらが裁定に不服を訴えたことでいまだ参加クラブが確定していなかった。

 結果的に、カターニア、テラモの訴えは退けられている。最終的には、以下のようになった。

■セリエAからセリエBへ降格するクラブ
・カリアリ、チェゼーナ

■セリエBから降格するクラブ
・セリエB20位のブレシアが残留
・八百長問題関与により最下位のカターニア、19位のチッタデッラがレーガ・プロへ降格
21位のヴァレーゼが破産に伴いエッチェッレンツァ(5部リーグ)から再出発

■レーガ・プロからセリエBへ昇格するクラブ
・グループB優勝のテラモは、八百長問題関与によりセリエB昇格が見送られ、今シーズンもレーガ・プロに残留
・グループA優勝のノヴァーラ、グループBでテラモに次ぐ2位だったアスコリ、グループCで優勝のサレルニターナ昇格
・昇格プレーオフ優勝のコモが昇格

 ちなみに、こうした混迷からは想像しがたいが、今シーズンのセリエBでは第3節、もしくは第4節以降にフェアプレー精神を見せた選手に対してポジティブな意味を持つグリーンカードが提示することを予定している。

■セリエB第1節の結果は以下のとおり
バーリ 4−3 スペーツィア
カリアリ 4−0 クロトーネ
チェゼーナ 2−0 ブレシア
リヴォルノ4−0 ペスカーラ
モデナ 0−1 ヴィチェンツァ
ノヴァーラ 1−1 ラティーナ
ペルージャ 2−0 コモ
プロ・ヴェルチェッリ 2−1 ヴィルトゥス・ランチャーノ
サレルニターナ 3−1 アヴェッリーノ
トラーパニ 3−0 テルナーナ
アスコリ対エンテッラ(延期)

(記事提供:Qoly)