「育てて貰ったところで燃え尽きようと思った」。今季より8年ぶりに古巣広島カープに復帰した新井貴浩はここまで本塁打こそ4本だが、得点圏打率は.355とチームバッティングで貢献し現役生活のラストスパートをかけている。

そんな折、2日フジテレビ「すぽると!」では野球解説者・石井一久氏を聞き手とした新井のインタビューを放送。新井は広島復帰に伴う葛藤やファンへの感謝を語っている。

「昔いた時とはチームメイトもガラって変わってますし若くていい選手が多い」という新井。38歳という年齢については「体力的には間違いなくピークは過ぎて落ちているとは思うんですけど、自分でも信じられないようなことが起こってる」と前置きすると、「一度(広島を)出て行った自分を暖かく迎えてくれてすごい声援を送ってくれるファンの人にちょっとでもいい思いをして貰いたいという気持ちが身体を動かしてくれている」と明かした。

復帰当初は「ブーイングや罵声の中でやるのも覚悟して(広島に)帰った」という新井だが、「最初マツダスタジアムで代打だったんですけどネクスト(バッターズサークル)に出た瞬間に球場がワーって盛り上がってくれてそれで鳥肌立ってバッターボックスで足が震えてました」と告白。改めて「いや本当に悩みましたね。出て行くのと同じかそれ以上か」と振り返ると、「今度は自分のプレー、バットで喜んで貰いたい。そういう気持ちにさせて貰っている」と続けた。